沢の螢

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熱帯夜
2002年07月09日(火)

梅雨明け宣言は出ていないようだが、寝苦しい夜が続く。
昨日の朝、朝顔の様子を見たついでに、周りの雑草を取ったり、門の前の落ち葉を掃除したりして、1時間ほど働いた。
こんなことは、日頃「秘書」の仕事になっているが、いない間に、たまにはやっておこうと思ったのである。
ところが、その間に腰の痛みが出てきてしまった。腰痛は、このところ、私の持病になりつつある。
午後、パソコンを覗いたあとで、椅子から立ち上がったとき、ビリリと痛みが走り、これはいけないと、やっとの思いで、横になったが、しばらく起きられなかった。
腰痛を治すには、これがいいという決定打はないようで、私も整形外科には、何度も行ったが、結局、西洋医学では、治らないものと悟り、自己流で、痛みとつきあう工夫をしている。
腹筋、背筋を日頃から鍛えておくこと、これはうなずける。
無理な姿勢を取らないこと、長時間、同一姿勢を続けないこと、これらももっともである。
私は、40代の半ばで病気をして、大量のステロイドを投与されているので、医者から「骨がボロボロになります」と言われていた。
でも、その後、健康には人一倍気を付け、生活面でも節制して、「骨量は年齢平均より1割方多いです」と言われたのに、今頃になって、腰痛に悩まされるというのは、老化現象かもしれぬ。
「秘書」は、運動不足だという。あちらは、週2回のスポーツジム通いを欠かさず、おかげで、筋肉が付いて、体が締まってきたと自慢している。

熱帯夜と、腰痛のせいで、一晩浅い眠りを過ごした。
明け方夢を見た。ある人と、長い道を歩きながら、ずっと語り合っている夢。
たばこを嗜まないその人が、何故かたばこをふかしている。
野上弥生子は、晩年、哲学者田辺元と、深い交流を持っていた。
単なる男女の結びつきを越えた、信頼感と友情で結ばれていた。
弥生子は、毎日のように田辺のもとに行って、哲学や、思想を語り合うのを楽しみにしていたという。
また、中野重治と、佐多稲子の、同志的つながりも、知られた話である。
こうした、プラトン的な愛、究極の結びつきは、その人たちにして、はじめて持ち得たものであろう。
現実には、そして凡人には、なかなか出来ることではあるまいが、私の理想とするすがたであり、夢でもある。

2002年07月09日 09時26分58秒



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