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■ 面白いおばあさん
オペレーターの仕事をしていると 一日に50件以上の電話を取るから 50人以上の人と話をすることになる。 もちろん50人は多種多様で、 いいお客さんもいれば非常識な人もいる。
今日は面白い人がいたので紹介したい。
「ここはアリコさんですか?」 第一声はそれだった。70前後のおばあさんのような声。 でも、とても優しそうなふっくらとした声だった。 残念なことにこのセンターは通信業界の会社のため、 もちろん保険のアリ○さんではない。 「いえ、違いますよ」 そういうと、電話口のおばあさんはホッとしたように 続けた。 「ココマジック、一つ。」 びっくりして、絶句してしまった。 おばあさんの話によると、ココマジックは 塗るときれいになるらしい。ずっとココマジックの ほしさを語り続けるが、ココにはココマジックはない。 それを説明してもわかってもらえず、どこにかけたらいいのかと 聞かれても、こちらとしてはまったくわからない。
きっと、このおばあさんはTVショッピングでココマジックを知り、 ほしいと思い、TVショッピングの電話番号ではなく、 おそらくそのCM中に流れていたアリコの電話番号や ココの電話番号を控えてしまったのではないかと察する。
ココでは手に入らないこと、間違い電話であることを説明し、 何とか納得していただいたが今度はしきりに私の名前を聞く。 でもそれも、なかなか聞き取ってもらえない。 「ヒモマロさん…?」「タニムチさん…?」 あまりに私の名前とかけ離れずぎていて (っていうかそんなみょうじのひとはおらんだろ) だんだん笑いがこみ上げてきた。耳が遠いのか、 アルファベットで説明しても通じない。 笑いをセキでごまかしたりしたけれど、 あの人はなんだったんだろうか。 あの後は大丈夫だったのだろうか。
後日談 ココマジックは本当に存在していた。 彼に聞いたら知っていた。 ここで見られるよ↓ http://www.nst21.com/cocomagic/ 同僚のゴンちゃんにも同様の経験がある。 おじいちゃんからの電話で 「チョウザメゴールド、一瓶!」 と注文が入ったそうだ。 残念ながらチョウザメゴールドも置いていない。 精力剤だろうか。
2006年06月15日(木)
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