世界は、微細なヴァイブレーションに溢れている。
人は、其れ等全てを反響させる器を持つ。
身体だ。
正も負も無い。
良いも悪いも無い。
唯、漫然と世界は振動している。
共鳴し過ぎた。
少し、気分が悪い。
遠ク、遥カ遠クカラ。
君ヲ乞フ。
白ノ壁、閉鎖サレタ四角ノ中カラ。
大イナル砂漠ノ海ヲ渡ル君ヲ乞フ。
砂ノ蝶ハ、何ヲ求ムル?
蒼ノ君ハ、何ヲ眺ムル?
赤ノ僕ハ、開花ヲ望ムル。
闇ノ中ノ、光ヲ願フ。
遠ク、遥カ遠クカラ。
僕ハ、君ヲ。
君をなぞる。
ただ、それだけでせつなくなる。
僕には明日がないけれど。
君をなぞる今だけは、生きてる。
そして今日も、日が暮れるのだ。
私も大人になりました。
あなたが思うよりも、もっと大人になりました。
あなたが望む大人にはなれてないかもしれません。
私は私が、何者かわからないのです。
ただ、あなたに恥じない大人になりたいと思うだけで、
方法がわからないのです。
今もまだ、生きている意味がつかめないのかもしれません。
どろどろどろどろ。
ほら身体から零れ落ちてる。
どろどろどろどろ。
醜悪である筈の、
それでいて甘美な何か。
染まりたくない。
どろどろどろどろ。
今日は嘘をついてもいい日だ。
けれど、あたしは嘘が吐けない。
建前では『アナタを試したくないんだ』。
本音は。
『アナタが疑ってくれないかもしれない』。
言えないよ、ウソなんてさ。
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