猫の足跡
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2002年06月30日(日) 二つのカタルシス

 ワールドカップが終わりました。そして我が実家の引越しも。

 なんだか感慨が深くて、どちらについてもあまり語る言葉がありません。

 最後の最後、何もかもなくなって、窓ガラスも外して枠だけになったガラガラの我が家。家具を取り払ったあとの壁のしみ。きっと、次に出来る家にはこれほどの思い入れをもつことはないのでしょう。

 ワールドカップ。ブラジルのプレーはすばらしかった。「点はこうしてとるものだ」というお手本のような生き生きとしたプレー。
 そして、負けたドイツのGKカーンがゴールポストにもたれて敗北と自分のワールドカップが終わった事実をじっと受け止める姿に、胸が痛みました。

 最後の折鶴は美しかったですね。くるくると舞い降りる色とりどりの折鶴。桜の花びらのようにも、秋に散る紅葉の葉のようにも見えて、日本のワールドカップだったんだ。と心底思いました。

 以上。私の非日常としての1ヶ月が終わりました。明日からは、普通に働き、普通に暮らそう。


2002年06月28日(金) 久々の登場です。

 しばらくサボっておりましたが、6月4日〜13日アップしました。

 今日は、これから実家に戻って明日に迫った引越しの最終準備を手伝います。これが終わったら、一気にこれまで箇条書きでメモしてきた分を整理してアップするぞ〜。


2002年06月26日(水) バイオリズムが良くないのか?

 一昨日の件で、幼馴染Jから留守電あり。旦那もちゃんと早く帰ってきて一緒に学校で話するっていってたし面倒くさいので、捨て置いてスポーツクラブに行きました。自転車を延々漕ぎながら、テレビでブラジルートルコの試合を観戦。う〜ん、健康的。体重がきれいな右肩下がりを描いて落ちるのがうれしくて、もう、スポーツクラブ・ジャンキーになりつつある今日この頃です。

 ワールドカップはやはり準決勝だけあって素晴らしい試合でした。トルコのFKから合わせたボレーシュートにも息を呑みましたが、ロナウドのあのゴールは凄かったですね。思わず心拍数が急上昇(コレ、ホントです。エアロバイクに備え付けの心拍数チェッカーで確認!)しましたもの。

 やっぱ、ドイツ人の「ただ勝つのみ」という無骨さと比べると、「ブラジルサッカーここにあり!」と高らかに宣言するかのように、相手を引き付けながらその間を通す鮮やかなゴール。いいですねぇ、芸術性すら感じるなあ、とため息(でも、実は勝つことしか考えていないヘディングとセットプレーでしか得点できない無骨なプレーをするドイツが好きなんですけど…)。

 色々な番狂わせはたくさんありましたが、最後には名実共に決勝にふさわしい強豪が残る、これもワールドカップの「最高峰」としての凄さなのでしょうか。タイプの完全に違う2チームによる決勝戦になりますね、本当に楽しみです。

 ※そういえば、フェラーリの裁定でましたね、罰金のみの「事実上無罪」。これが済んで、蹴球狂シューマッハも安心してサッカーの応援ができることでしょう。決勝戦、観に来日するんじゃないかしら。バリチェロはそんなにサッカー好きだとは思えないけれど、ドイツ−ブラジルの対戦には燃えるでしょうね(笑)。



 …で、気分よく2時間半を過ごし、家に帰って一息ついていたら、電話が…。ついつい取ってしまったら、どひゃー、Jからでした。

 (子供が叩いてしまった)相手の親が酷くて馬鹿な奴で、そんなやつに謝らなきゃいけないなんて!という発散電話。「相手の親との勝ち負け競ってどうするの!子供が明日から楽しく学校に行けるように頭切り替えなさいよ!」とまず一喝したものの、怒りと愚痴は続くつづく…。

 23時から25時30分まで2時間半。あ〜、スポーツクラブで過ごした気分よい2時間半は帳消し、眠いよー。

 対人関係のリズムが最悪だとしか思えないここ数日。早く抜け出したい…。

 そして、今日もサッカー観戦とスポーツクラブと対人トラブル以外に何もせず一日が終わるのでした。合掌。


2002年06月25日(火) 厄日その2、お茶汲み騒動

 遂にやってしまいました。OLが一度は通る道「お茶汲み騒動」…。

 うちの会社は原則としてアシスタントやアルバイトがいないので、庶務事項は気付いた人が…といいつつなんとなく各フロアの女性がやっています。デスクワーク中心で、女性もそれなりに人数がいる他の部署は問題ないのですが、私の部署は出張も多いうえ、フロア移動で今年4月から女性が一人になってしまったのが、今回の騒動の始まりでした。

 3月にフロア移動の話があったときに、庶務事項をカバーできないのが見えたので、ボスをこっそり会議室に呼び出して、
 「お客様がいらしたときに困るハズなので、私がいない日の対応をよろしく。具体的には、同僚2人のどちらかが、朝ポットにお湯を入れて、来客にお茶が出せる体制だけでも作っておいた方が良いと思う」と依頼しました。

 ところが、ボスいわく「蚊取犬さんがいる日に全部やってもらうのは、一人に負担が集中するので良くない、いない日に同僚2人だけでやるのもおかしい、フロア全員(おじさん含め)でやるべきだ」とのこと。

 「いやー、そうは言っても、いきなり皆にやれっていうのもなんですし、ポットに水入れて電源オンするぐらいでそんな手間のかかる話をしているわけじゃないんで、いない時にやってもらえれば、というよりもお客さんとお茶を飲みたいおじさんに迷惑がかからなければ、私のことはどうでもいいんですけど…。大体、負担云々の話で言えば、今までもやってたことで、お茶関連以外にも色々あるわけですから、それがどうこういっているわけではないので勘弁してください」としつこく頼んだのですが…。
 思い込んだら百年目のうちのボス、「僕はそういうのいやだから」とこちらの迷惑を顧みず、部署の打ち合わせで「庶務事項(のためのお湯を電気ポットに入れること)は気がついた人がやるように」とやられちゃいました。ただ、具体的な指示ではなかったので、「これじゃあ誰もやらないぞ」と安心したのですが。

 その後しばらくは出張も少なかったので、あまり目立たなかったものの、「気付いた人がやれ」ってひとこと言ったからって、全く自分のことと理解していないうちのおにーさんたちがやるわけもなく、ましておじさん達は…。
 私が朝立ち寄りで出かけた先から戻ってくると、お湯の入っていないポットの前に、おじさんがいつものようにお茶を飲もうとして断念したと思われる、湯のみが「ドーン」と置いてあったりするわけです。

 けっ、こっちの言ったとおりに対応してくれないから、結局誰もやらないじゃん。ボスもあれだけ主張したんだからせめて自分くらいはやれよお。と思ったりしてたのですが、ここのところ、出張が多くなりつつあったので、再度ボスに3月と同じ内容を依頼しました。

 …。すると、また同じ事を言うではないですか!「おっしゃることはわかりますが、気付いた人といって、これまで誰もやってない実態があるので、対応を依頼しているのですが」と説明しても、「蚊取犬さんだけの負担になるのはおかしい」の一点張り。…だから負担ってさあ???…。結局、なんだか平行線のままの印象がありながらも「対応するから」と押し切られて…。

 翌日は出張でした。そのさらに翌日朝、出勤して普段と同じように、ポットにお湯を入れようとすると、もう入っている。 …??昨日電源落とさずに帰ったのかしら??それとも…。いつも一番早く8時過ぎに出勤してくるおじさんの片割れIさんに「お湯入れていただきました?」と確認したら「うん、まあ」…。「うちのボスが何かいったんですか?」…「うん、まあ」

 おいおい、私はそんなの聞いてないぞぉ。

 慌てて、ボスに確認しようと思ったものの、当日はあちらが出張。仕方ないので同僚に問いただすと、「ボスから蚊取犬さんだけに負担が集中してるから気がついた人が朝お湯をポットに入れるようにと回覧があったんだよね。僕はそれじゃあ朝早く来るIさんがやる形になっちゃうから良くないんじゃないかなってちょっと言ったんだけどね」とのこと。

 「!」これどういうこと??

 「蚊取犬だけに負担が集中しているから他の人間もやれ」
  →こういう言い方したら、私が嫌がっているみたいに受け取れる

 「朝、気がついた人がやれ」
  →いつも早く来るIさん狙い打ちになる

 私の依頼した内容と全く違うことを、何の相談も無く、当事者の私を抜いた全員に回覧するって、余りに無神経では!?

 うちのボスのことだから、間違いなく悪意は全く無いんだろうけれど、あまりに配慮が無さ過ぎる。とくにこの手のジェンダーがらみのものは、非当事者がいろいろ言うから注意して欲しいのに。

 思わず怒りに震えちゃいましたよ。中身は実にくだらないことなんだけど。

 もう一度、ボスと2人で話し合っても良かったんだけれど、ボスが「一人に負担させるのはかわいそう。皆で公平にやるべき。」という(彼の立場からは)完全な善意に基づいた信念を持っているだけに、こちらの言い分は絶対に理解してもらえないだろうし、これまでの経緯(私からボスへの2度の依頼内容)を他のメンバーが知らないだけに、「蚊取犬は男と同じ仕事してるからって、他のフロアの女の子がやってるお茶くみを嫌がってる」みたいなヘンな誤解を受けるのも嫌だったので、一晩考えた結果、公開対決することにしちゃいました。

 朝のうち、同僚に「今日、ボスとガチンコ対決するから嫌な思いとか面倒かけるかも…先にあやまっとくね、ごめんね」と根回ししておいて、始業後にゴングです。

 ボスに「お話があるんですけど」

 「私の出張時に来客対応のお湯の手配をする人がいないから、不在時の対応をとってくださいと依頼していた件について、フロアに回覧があったようなんですが、私のところには回ってきていないんで、見せてください」と切り出して、戦闘開始。

 周りにしっかり聞こえるようにでかい声で、

 「普段の日は蚊取犬がやるから、いない日の手立てだけしてくれって言っただけなのに、どうしてこういう内容になっているんですか?」

 「3月に対策を依頼してから数ヶ月、一切(実効ある)手立てをとってくれなかったからまたお願いしたのに、なぜこんな形を取るんですか」
 「朝来て、気がついた人がやれという内容では、毎日朝早く来るIさんがやることになってしまいます。負担云々言うのであれば、私からIさんに負担が移動するだけです」

 とこれまでの経緯と、自分の主張を繰り返し、まずは周りに「今度の件は私のせいじゃないよ!」光線を撒き散らしました。

 自称フェミニストのボスも「良かれと思ってやっただけで、そんなに怒る理由がわからない。負担はみんなで公平にすべきだ」と言い返し…。
 
 10分以上がんがんやりあって、疲れたあたりで、周りの助け舟を期待…。でも、流石に(ウチのお馬鹿正直なフェミニストボスを除いて)普通の男性は、この手の「お茶汲み論争」に下手に関わると大変なことになるのを十分承知しているから、遠巻きに見ています。

 と、ボスってば「じゃあ、みんなでどうするのが一番いいか決めよう」なんて言い出して会議室でフロア6名の合議に…。ああ、馬鹿らしい。 

 そこで、やっと同僚が「いきなり、気付いた人にやれって回覧すると、実質Iさん名指しでやれっていっているようなものだから、蚊取犬さんが悪者になっちゃいますよね」と助け舟。

 さらにおじさんその2も「いやー、ホラ、蚊取犬さんがやりたくないとか言ってるわけじゃなくって、普段やるからいない日にはって言ってくれてるんだから、それでいいじゃない、いない日に皆で公平に分担しようよ」とか。
 そしたら、別の同僚が「でも、僕としては、今までは何も感じなかったけどここまで問題になっちゃうと、明日から毎日蚊取犬さんにやらせるのも、何だか負担になるからルール作って欲しい」なんて言い出して…。
 
 結果として1時間以上を無駄にした挙句、「月・水・金はウチの部署で気付いた人。火・木はおじさん部署で気付いた人」がやることで決着。結局、Iさんと私の二人体制になったようなものでした。ばからしい。

 あー、疲れた。本当に疲れました。昨日から厄日続きです。

 日頃、男職場は気が楽だけど、こういうときにしんどいわー。女の子の同僚か、庶務の女の子とかバイトさんが欲しいよお。


2002年06月24日(月) 厄日?

 お客様に依頼され、社内の研修講師をしました。

 先方の役員さん以下管理職全員の前で、マズローとかカーネギーとかについて解説するのも気恥ずかしいし、もともとしゃべるのなんて好きじゃないし、午前1本午後1本各3時間の研修をこなすと、いくら同僚と半分ずつしゃべったとはいえ、喉ががらがらです。歌手、教師、舞台俳優などの声を出すプロってどんな喉してるんでしょうねぇ。

 あー、どんなお客に頼まれようともう二度とやらないぞ。ホント喉が痛くて風邪ひきそう。

 家に戻って、例の育児ノイローゼになっている幼馴染に電話。用件は頼んでおいた買い物をしてくれたという連絡に対する御礼だったのですが、これが大失敗。

 電話するなり泣きつかれること十数分。なだめて事情を聞き出すと、子供が小学校で他の子を叩いて、その親からヘヴィ・クレームがきたとのこと。
 聞けば、何があってもすぐにめそめそと泣く弱虫の子に対して、「言いたいことがあるんだったらちゃんと口で言って、泣いてばっかりいるとぶつよ!」と数発喝を入れた模様。

 「それって、アンタがいつも子供にやってることをまねしただけじゃん。更に言えば、アンタの子供時代にやってたことそのまんま!」とは流石に言えず…。

 「子供連れて謝りに来い」だとかで、学校にもクレーム入れられちゃうわ、大変な様子です。

 そこから数時間、なだめ、すかし、安心させ…。のど痛いのが増幅されちゃいました。もう、いやっ!早く寝たい。


2002年06月23日(日) 引越し・引越し。

 実家の引越しがいよいよ来週に迫りました。

 ここのところ、毎週手伝いに実家に戻っているのですが、まだまだ山ほど整理されていない荷物がいっぱいです。まとめて紙袋に入れたりする手間があるなら、とっととダンボールにつめちゃえばー、と思うのですが、それを言うと母が逆上するので、なんともいえません。

 各部屋に山積みにされたダンボールの数は今のところ160個だそうで…。聞いて絶句したのだけれど、「そのうち60個はあんたの本だったよ」といわれ、今度は平伏。箱詰めしたのは私ですけど、数なんか数えてませんでした。確かにたくさんあるのは認めますが…ごめんなさいっ!!

 今度の家では、とりあえず私の本棚壁2面+クロゼット4間だけは確保してくださるようで、作りつけの特性本棚を発注しておりますが、高さ2.5M、幅3.6M×2+幅0.9×4の本棚に入りきらなかったらどうしようかと思案中です。なんせくだらない本が多すぎるからねぇ。



2002年06月22日(土) (W杯)韓国強し!!


 いやー、やっぱり精神力が違うってとこでしょうかね。日本の軟弱オトコとは!審判云々については言いたいことはたくさんありますが、それは選手のガンバリとは全く別問題の大統領選などに代表されるいわゆる「韓国のどろどろした側面」なのでしょうから無視して、PKの強さは本物です。ここ一番の強さには本当に感服します。
 アジアの同胞として、誇らしい限りです。私自身、共催には疑問を色々持っていましたが、こういう素晴らしいプレーを見せてもらった以上、ありがとう。いや、日本と共催してくださって感謝しますといいたいです。

 ところで、アン・ジョンファンのニックネームが「テリー」っていうのは結構メジャーだったけれど、その由来が“かの”「キャンディ・キャンディ」だったとは初めて知りました。あのうっとおしいストレート長髪時代につけられたもののようですが、いかにもといえばいかにも、うーむ、といえばむむむむ。

 日本のアニメ(コミックス)文化がとうとう、歴史的に日本文化を受け入れることを許さないあの韓国でもっとも有名なスポーツ選手に波及するようになったかと思うと、「日本の“サブカル”が世界のメインカルチャーになった」と感慨深くなりました。いやー、すごいですね。日本の漫画文化って。

 自分自身、まさにその真っ只中で生きてきただけに、「日本が文化を発信するという時代にいたる歴史の転換点」を目の当たりにして、なんとも感激です。同じ事は、ゲームの世界と、ファッション・音楽の世界にもいえるのかな。

 いずれにしても、日本に限らず、アジアのパワーを世界に知らしめて欲しいと、ガラにも無く思ってしまった今日でした。


2002年06月21日(金) 白鳥とワインの湖におぼれる

 T嬢のご招待で行って参りました。牧阿佐美バレエ団『白鳥の湖』

 結構、バレエ観に行くのは好きで、年に数回なにかしらの公演に出かけるのですが、どうもバレエ、スケート、体操、新体操などスポーツ芸術(バレエをスポーツと呼んでよいかは議論の余地がありますが)の世界に関しては「ロシア偏重、日本軽視」が染み付いてまして、いままで日本のバレエ団の公演を敬遠しておりました。特に、いわゆる『クラッシックバリバリの白物』は、もともとそんなに好き!ってわけでもないし、どうせ観るならとびっきり美しくないと…というわけで、ロシア系バレエ団のものしか観たことがなく、今回ありがたくご招待いただいてしまいました。

 お席は関係者席らしい正面上方。いやーいいなぁ、役得役得(違うか)。席についてしばらく待って、開演したのですが…。

 幕が上がってでてきたのは、前頭部が頭頂方向へ著しく展開した西洋タイツ男。……。王子…のはずだけど、こ、これは…。まさか、新演出で王子の父から登場か?と疑ってしまいましたよ。
 西洋人金髪さんの前頭部展開傾向については各種事例にて重々承知(笑)ですが、仮にも王子を騙るからには、それなりの手立てをとっていただいたほうがよろしいと思うんですよねぇ。それこそ「ルイなんとか風巻き髪」とか「かぼちゃズボン」は喜んで許すから「××(カタカナ2文字。伏せ字)」だけはナシにして欲しかったな…。オデットがかわいそうじゃん。

 そのオデットは草刈民代。あの「Shall we dance?」の方ですね。映画や雑誌で有名になってしまっただけに、果たして実力のほどはいかがなものなのか?と思っておりましたが、やはり映像は裏切りませんね。実物もしっとりと美しい白鳥でした。

 まあ難を言えば、欧米系ダンサーの発する「私がプリマよっ!おだまりっ!」というオーラはあまり感じられず、特に白鳥の時には他の白鳥に混じってしまい「あれ、どれがオデット?」などということもありました。もしかしたら、これがアジア系ダンサーのきめ細かい表現なのかもしれないのですが(日本のバレエ団のプリマを生で見たことが少ないのでなんともいえません)、自己主張の少なさにはちょっぴり物足りない印象でしたね。

 もちろん、ダンサーのテクニックを存分に披露する見せ場、オディール(黒鳥)のパートでは、流石にびしっとキメてくださいまして、ワクワクさせてくれる踊りが見られましたが、それでもやっぱり「見る人の心と目を惹きつけて離さない」というレベルではなかったような気もします。
 (実際は、十分堪能したので、「あえて云々」とか「世界最高峰のプリマと比べて云々」という次元の話です。払ってないけれどチケットの料金分以上に素晴らしかったと断言します)

 他のダンサーについて。
 これも結構良かったです。バレエ団のレベルの高さを感じました。でも「日本人も手脚が伸びて、体型がきれいになった」とよく言われますが…、確かに、事実ではありますが、やっぱりロシア系完璧コール・ドを基準にしてしまうと、「う、長さが足りない。揃ってない」とケチを付けたくなってしまうんですよね…。

 で、次回は同じ牧阿佐美バレエ団の気鋭のプリマ、身長が170センチほどある日本人離れした体型を誇るとかいう、上野さんの白鳥も観てみたいと思います(なんだかんだ言って、また次をというのだから、けっこう良かったということですな、わはは)。上野さんってたぶんローザンヌをTVで観たことがあるはずなんだけれど、そんなに背高かったかしら?

 ただ、タッパのあるダンサーの演技を観ると、『白鳥』なのにオデットとしての良さよりも、オディールの良さで測ってしまうかもしれません。ホント、現代の女の眼で観ると、オデットって魅力ないんですよねー。「ああっ、私は囚われの身、あなたの本当の愛だけが私を救い出してくださるの…、あなただけを信じます」みたいなこと言ってへろへろとシナ作るだけですからね。それに比べて、オディールの魅力的なこと。「どう、私、魅力的でしょう? 私を見て! 美しいと思うなら、愛しているというならば、今すぐここで誓って!」と手、脚、腰、瞳の全てを使って王子を陥落させるのだから…。
 
 先程「白いバレエ」がそれほど好きではないと言ったのは、この辺も影響しているのかもしれません。お姫様のステレオタイプ満載ですからね。やっぱり派手派手しい「ドン・キ」とかの方がピンと来るんです。

 さて、観終わって、「観劇の後のちょっとしたお食事と素敵なお酒」と渋谷某所のワインバーに繰り出したのは良かったのだけれど、おとなしく「アフターシアターコース」+手ごろなボトルワイン1本くらいにしておけばよかったなあ。

 アラカルトにサービスのグラスシャンパンから始まって、後は適当に好みを伝えてグラスワインを持ってきてもらったんですが、出してくるもの来るものみんなグラン・クリュばっかり。「うわー、これ、グラスで幾ら取る気だろう?」と思いつつも、あまりに伝えた好みのイメージにぴったりでツボにはまった銘柄を持ってくるので、断れず、くぴくぴ飲んじゃいました。

 あの店員さん、全然そばにいた気配は無かったけど、「ボンヌ・マール寝かせてある」って話聞いてたのかしら?…としたらいいようにやられちゃったなぁ。聞いてなかったとしたら、すごいプロの腕前だなあ。

 もちろん、美味しくって、もうやっぱり最高。と思ったくらいだからなんの文句も無いんですが、二人で軽く食べて飲んで2万5千円は、覚悟してたものの絶句。はしたなくも明細見てしまったら、私の飲んだ最後の2杯で5000円でございました。

 ゴメンッ!T嬢。あなたがお金持ちだから許されたことです。

 いやー、これに懲りず、また行こうね。我が勤務先の近くにもいいワインバー見つけましたから。
 


2002年06月20日(木) ケチ男

 栃木に住む、破天荒なお見合いマニアの友人からメールがありました。

 彼女は、学生時代から「野外生活研究会(略して野犬まちがい野研)」などという集団に属し、無人島でアルコールと火を囲む生活などに現を抜かしていたので、今更何をおどろくこともないのですが、最近、結婚すると心に決めたようで、お見合いを片っ端からこなしているので、面白い報告が連日のように届きます。

 今日のメールは、特に面白かったので、諒解を得てココに転載します。

###ここから########

 昨日ディズニーシーにデートに行ってきたの。

 彼は四十二歳歯科医。推定年収一千万以上。しかし全て割勘。

 まあそれはべつにあとくされなくていいんだけど、寝坊で遅刻してきて背中には猫の毛びっしりの黒のポロシャツ、傘は折れていてめくれあがってるの。起きたままの不精ひげ。見た目はそんな感じね?まあそれもよしとします。

 アトラクションまだ一つも乗っていないんだけど、とりあえずお昼にしたの。そしたら途中でトイレに立って三十分は帰ってこなかった。戻ってきて私がトイレに行ったら、また倒れこむようにトイレへ。薬でもやってんのか?と思いきや、顔面蒼白で戻ってきて医務室に行くという。

 送り届けて自由に遊んでいたら復活して、帰りましょ?とうながしてもせっかくだからと夜まで一緒にすごしたんだけど、なんだかおかしくておかしくて、笑っちゃったよ。何見てもお金の話するの。私もカネカネ星人だけど、食事とかはべつに高くてもおいしいもの食べるんだけど、その人へとへとなのに、けっこういいお値段しますよ?ほかも見ましょう、て足をひきずって違う店にいくの。割勘でも高いものは食べたくないらしい。

 でも私のことは好きになったみたいよ。

 私は反省した。また金に目がくらんでいたことを。一目見たときにあらら、と思ったのに、歯医者という言葉に惑わされちゃったの。本体にはちっとも魅力を感じていなかったのに気付かないふりをしちゃった。自腹きってでも会いたい人でなきゃだめよね。でもまさかここまですごい人とは思わなかったんですもの。残念ながら彼とはつきあわないけど、いろんな人がいるなー、とすごく楽しめた。

 一番うけたのが、キャラクターグッズを全く買わない私に、本当に倹約家なんですね、と言ったこと。飲み代には一晩で一万以上使いますとは言えなかったわ。

 とある友人が言ったとおり、愛だけでもだめ、お金だけでもだめ。

 私はお金は絶対なきゃだめ。貧乏で苦労したかんねー。彼は飾り気のいっさいない、良く言えばエジソンのような人だった。でもあれでは結婚はおろか、恋人も難しいだろうなー。でも変人なのはお互い様なので、私が納得いく変人をみつけるまであきらめないわ。そのときは祝福してね。寒暖差が激しいから体調に気をつけて。ではまた。

###ここまで####

 うーん、ある意味女の真理ついてるなぁ、とうなっちゃいました。

 こないだ、別の女友達も、エリートの国家公務員と見合いしたら、ファミレスに連れて行かれて、割り勘で、おまけに、「食後にお茶でもどうですか。」といわれて、ついてったら自販機の缶コーヒーで、「ここは僕がごちそうします」って言われた!!!って逆上してましたけど、世の中そういうオトコもいるのねぇ。

 私自身は、自分と収入が等しい人ならば、必ずしも「割り勘否定派」ではありません(むしろ積極割り勘派で、その分また会いたいタイプ)。でも確かに「金持ちのケチ」は許せないなぁ。貧乏なくせに「男のプライド」主張されても困るんだけど。
 それなりの収入のある女としては、難しいポイントですよね。我が身を振り返り、考えさせられました。

 


2002年06月19日(水) 人事異動

 ボスが、7月から編集部兼務になるとの内示がありました。異動のミッションは「編集部のコミュニケーション改善」だとかで、編集部の士気喪失に危機感を抱いたトップからの直々の命令だそうです。

 ???確かに、今、編集部は上下&内部がそっぽ向き合っている状態で、傍目で観ていてもテコ入れが必要ではありますが、なんでそんなことのためにウチのボスをもっていかれにゃあならんの?

 編集部にもこれが告示されたら編集の若造つかまえて、説教しなきゃいけないなあ。
 (いくら今ヒマとはいえ)こっちの方が断然忙しいのに、あんたらガキのガス抜きするためにボス半分とられて、最大の戦力1名減だぜ。どう落とし前つけてくれるんだ。あぁ?だいたい、自分達でまともな仕事環境作るために積極的に動いた奴いるのか?職場環境は上司が作るもんじゃなくって、一人一人がうまくやろうと動いて作るモノなんだよ。それを、ツンツン挨拶もしない女や、こっちが誘っても一人で文庫本持ってお昼ご飯食べに行く引きこもり青年や、会議室でのサッカー中継に参加しないくせにネットライブでこっそりチェックしてるようなヤツばっかりで、どうするの?って。何かって言えば「編集長が○○してくれない」ってセリフ吐きやがって。

 きっと、言われなきゃ、「編集部がうまくいっていなくて大変な状況だから、会社がテコ入れしてる」くらいにしか認識しないだろうからなあ。で、うちのボス相手に愚痴だのなんだの語って満足するのかしら。マスターベーションも一人でできないの?

 こっちは、ボスが半人前になろうとも、残り3人でなんとか助け合ってやるからきっと何の問題も無くクリアするんだろうけど、それでいいのかとても気になります。同僚Mも「うちの社員は、本当に徹夜してでも終わらないくらい追い詰められるほどハードな仕事したことがないから、助け合おうという気持ちが無いんだよね」って昔ぽろっといってたもんなぁ。外様の辛さですね、お互い。

 ついついムカついて、ボスに「あんな女もろくに口説けないようなヒキコモリども、コミュニケーション改善なんて無理ですよ」って吐き捨てちゃいましたけど。どうなることやら。

 ボスは、まず個別に面談やって、みんなの胸に抱えていることをヒアリングする、なんていってましたけど、抱えて出せないものなら墓の下まで持っていけ!そうじゃなかったら、仕事の上で主張すべきことなら言うべき時に主張しろ!と思ってしまう私でした。

 うーん、最近、会社に対する不満が多いなあ。仕事上関係無いことばっかりだから、会社で文句言うのもなんだかってわけでここで発散してますけど、なんだか良くない状況です。少し動いて変えるか。


2002年06月18日(火) (W杯)怒りの日本−トルコ戦 

 今日は日本−トルコ戦。なのに今朝いきなり上司が「友達と約束あるから午後から半休とる」だって。同僚は前から、サッカー見るから半休宣言。私も前から3時フレックスって宣言してて、ちゃんと朝7時出勤したのにぃ。
 も一人の同僚が仕事で出かけるから、職場不在にするわけにもいかず、涙をのんで机にかじりつきます。ちぇっ!上司のバカ、人でなし…。

 やっと5時になり、急いで10Fに駆け上がると、すでに前半で1点を入れられて厳しい展開。なのに後半になっても1トップの布陣のままのトルシエ。
 ワールドカップに出るような実力のあるチームに本気で守られたら、フランスもアルゼンチンもイタリアも1トップじゃあいくらボールキープしても点が入らなかったのを学習しなかったのかしら?
 2トップにして、ラッキーチャンスを生かして相手の壁を崩すしか手が無いのに。非常に歯がゆい思いで見守って、やはり負けてしまいました。素人の私が言うのはなんだけど、采配ミスじゃないかなあ。

 まあ、いずれにしてもここまでやれたのだから本望です。日本代表、ありがとう。次のワールドカップでは、またワクワク楽しませてください。

 そして、これだけ応援してきた日本の皆さん。日本サッカーの実力を更に高めるには、Jリーグを盛り上げるしかありません。そうすればスポンサーもつく、選手もやる気になるってなわけで万万歳です。さあ、Jリーグを見に行こう!!
(っていうか、代表の応援だけして後は冷めるなんて許さないぞ!ミーハーどもめ)


2002年06月16日(日) スポーツ観戦と女の遺伝的行動特性 


 暴言続きの蚊取犬です。
 今日の大暴言は『サッカーよりも、ラグビーのほうが面白い』です。

 ラグビーのワールドカップアジア地区予選、日本−韓国戦を観て参りました。場所は国立競技場。

 サッカーワールドカップを取り巻く喧騒に、かなり飽き飽きしている(というより辟易している)ワタクシとしては、新鮮な気持ちでラグビー観戦できました。

 まず、観衆の年齢層が高め。落ち着いています。そして、なぜかみんな「ラガーマン」風に礼儀正しいのであります。しつけが行き届いているというかなんと言うか…。自分の椅子に座るために人の前を通るときの声のかけ方とか、ゴミの始末とか。
 よって、国歌斉唱は感動的でしたね。ちゃんと全員が自然な感じで「起立脱帽」して、歌いたい人は歌う。相手の国の国歌についても、ちゃんと聴き、拍手する、当たり前のことなのですが、いつもうれしく感じられるのです。

### 余談 ###

 私は日の丸万歳の国粋主義者では毛頭ありませんが、国と国を代表して行う行事に関しては、(特に相手国に対する)礼儀が欠かせないとは思っています。よって、日頃から学校教育で、国旗と国歌に対する礼儀を現場の教師が否定することについては非常な不快感を持っておりまして、「過去の歴史的観点から日の丸・君が代を否定することは、その人なりの主義主張だけれども、他国の国旗・国歌については、最高の敬意を払うべきだ」ということだけは徹底した方がよいと考えています。相手の国に対して礼儀を尽くす教育をちゃんとやることが国際化の第一歩だと思うんだけどなあ。恥ずかしいんですよね、モノ知らずが多くて…ブツブツ。

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 さて、試合開始。序盤は韓国のカウンター攻撃にかき回されて、ノーガードの打ち合いになりました。
 もう、韓国の快速ウイング11番の李選手。カッコいいです、速いです。左サイドを疾風のように走り抜けます。
 「キャー、速い、カッコいいよお!!」とハートマーク飛ばしながら絶叫してたら、Yに、「だめだよー、相手チームなんだから応援したら負けちゃうじゃん」と怒られました。

 ええ、そこで反省するどころか、いけしゃあしゃあと「オンナは、敵味方関係なく、強くてカッコいい方を応援していいんだよ、知らなかった?」とほざいたのはワタクシです。ヤツは、「このオンナ、なに世迷いごとをぬかすか」と思ったでしょうが、事実は事実。
 だからベッカム様やアズーリが人気があるわけで、例えば、私は「日本代表−アルゼンチン代表」戦がワールドカップで実現していたら、迷わずアルゼンチンの応援に走ったでしょうし、「日本代表−ドイツ代表」でも同様にクローゼ選手の一挙手一投足に嬌声を上げていたことでしょう。だって、しょうがないですよね。たとえ敵に征服されても、その中で巧みに強い次世代を作って生き延びることを考えるのがオンナの遺伝子なんだから…。「強くてカッコいい敵は、惚れるべき相手なのだ」という事実を世の男は知らないだろうなぁ。貞操観念なんて、大嘘なのだよ、ふっふっふ常盤御前の昔からの事実を見たまえ(あ、もちろんココまでは説明してませんのでご心配なく)。

 その後、日本も徐々に実力を発揮して、同点ののち逆転。ガンガン点の入る展開はなんといっても面白くてしょうがありません!やっぱり、点が入るスポーツは面白いです。これホンネ。
 野球にたとえると(うわ、オヤジ臭い)、サッカーが息詰まる投手戦なら、ラグビーは心躍る乱打戦。そして、応援で「つぶせー」「いけー」と叫ぶことのできる格闘技的爽快感。
 先に書いたとおり、ラグビー観戦客の年齢層が高く、ホントに好きな人しか来ないので、ココだ!というポイントでかかる声が「ヨシッ」とオヤジ的にきっちり揃うのがまた心地よくってたまりません。誰もオフサイドなのに攻撃してると興奮してわめくとか、反則がわからず「ねぇん、何ぃ?いまのぉ?わかんなぁい」とか腰をくねらせるオンナはおりません。あー、幸せ。ビールがうまい。

 試合そのものは、件の快速ウイング李選手が負傷交替したあとは、完全に日本のワンサイドゲームとなり、前半:日本6トライ−韓国4トライだったのが、後半は日本7トライ−韓国ノートライに終わりました。後半は大味になっちゃって残念な試合だったなあ。まあ、これで日本のワールドカップ出場は70%くらいの確率になったようで、それはうれしい限りですが。

 もひとつ残念だったのは、我が母校の凋落ぶり。かつて、私が学生だった頃は、学生選手権の決勝は当たり前、学生でありながら日本代表に選出される選手を複数擁し、社会人にどう立ち向かうかが課題であったくらいの強さを誇った母校はどこにいってしまったのでしょうか。当然、あの頃は、日本代表にもOBがずらりと名を連ねていたのに、今日のメンバーにはたった2人きり。

「遠くなりにけり、我が母校」。復活を期待します。


2002年06月15日(土) 美容師とオンナの微妙な関係

 「いま、行きつけサロンの美容師さんとイイカンジなの」女友達からこのセリフを立て続けに聞いたので、ちょっと思ったこと。

 おいおい、勘違いはなはだしいんじゃない?

 異性の美容師さんに髪を手入れしてもらうのって、ちょっとエロチックであることは認めます。椅子に仰向けに寝かされて、覆い被さって髪を洗ってもらうところから、自分を見つめながら手で髪をさらさらと触られる最後のブローまで、確かにちょっとセクシーな気分にならないでもありません。いわゆる身を委ねる昂揚感ってモノかしら。
 指と瞳のきれいな美容師さんだと特にね。

 私にも経験あります。高校時代は、行きつけサロンの指がきれいな美容師さん(ちょっといいカンジの優男だった)が苦手で、「違う人になりますように」といつもいつも願ってしまうウブでしたし、そして、巨乳の美容師さんに髪を洗ってもらって「うわー、胸触っちゃってるよ」とドキドキしたり…。

 でもねぇ、美容師さんのトークはあくまで「営業トーク」だからね…。

 「スタイリングですごくいいカンジなのはもちろんなんだけど、恋愛相談とか乗ってくれるしぃ、そんでオマエはさぁうんたらかんたらなんだよ、とかお説教してくれたり、なんかちょっと私だけ“特別”なカンジなんだよね…」う〜ん。いや、Yちゃん(そしてほとんど同じ内容の電話をしてきたJちゃん)、違うんじゃないかなあ。あえて何も言いませんけど。

 まあ、「自分が特別」感を味わせてくれるのは、なんにせよプロの技かな。それに踊らされる幸せってのもあるだろうし。

 女優さんがヘアメイクさんとくっつくっていうのが良くありますが、これなのかしら?


2002年06月14日(金) (W杯)日本−チュニジア戦

 のっけから大暴言を吐きましょう。「ワールドカップ(特に日本代表)、飽きちゃった」

 ただでさえ性格が悪いワタクシですが、そのなかでも最悪の部分は「天邪鬼」であるところでしょう。周りが熱狂し始めると一気に醒める悪い癖。誰も騒いでいないうちから「ワールドカップだ!!」と勝手に盛り上がって周囲に迷惑をかけていたくせに、いざ始まって、日本の活躍でみんながアツくなってくると、「もういいや、おなか一杯。早く終わらないかな」という方向になるのは、やはり間違っても「性格が良い」とはいえませんな。
(実は、恋愛でもそうです。相手が100%こっちに向くと急に冷めてしまうので、彼氏は冷たいオトコか遠距離で会えないヤツ、もしくは既婚者に限ります…まあ、これはどうでもいい話ですが)。

 さて、昨日の日記にも書きましたが、今日の会社観戦、やはりノレませんでした。ええ、別に我がアルヘンが負けてしまったからではありません。

 本当は、同僚のようにダッシュで帰って自宅観戦したいとも思いますが、会社側も、「蚊取犬とM君はTOTOの胴元やるくらいだから喜びいさんでくるだろう」と盛り上げ役を期待していると思われます。
 その中で二人して自宅観戦というのはちょっと「あいつら、自己チューもいいかげんにしろよ」といわれ(もしくはアイツらできてんのか?と痛くも無い腹さぐられ)かねませんので、横並びと組織の和を気にする護送船団方式大企業出身の小心者としては「しょうがない、おツトめするか。どうせ仕事する気にもならないし」という気分で、3時で仕事を切り上げ10Fの会議室に向かいました。

 ???…、そこにいるのは平均年齢50+ン歳のいわゆる「おじさま」ばかり7名ほど。「あれ?若者はどうしちゃったんでしょうねぇ??」と訝っていると、一人やってまいりました。「日本優勝、韓国準優勝」に大博打をうった我が社に数少ない熱血少年i君です。「お見限りねー、編集のみんなはさー、なにやってんのよ」と、場末のバーの年増ホステスみたいな口をきくと、「そうですよねー、"う〜ん、仕事あるし"とかいっちゃって来ないんですよね、日本の応援しなくってどうするんですかねぇ」とこれまた駆け出しホストのような優等生チックなお答えぶり。まあ、彼がいれば楽しいし、他の気が利かない奴らに比べればベストメンバーでしょう。「二人で応援しようね」と仲良く誓っていると、総務のサッカー好き女性とおとなしいが協調性に富む我が社の模範のような青年K君が上がってきて、やっと若者4名に。

 そして、試合開始まであと数分というところで、またドアが開き、別の若手S君がきたのですが、すぐ引っ込んじゃいます。「あれー、見ていかないのぉ?」と聞くと、「あ、えーと…ちょっと偵察です」だって。プンプン!なによそれ。てめー、会議室に集合してサッカー見るきないんだったら「仕事中」だろうが!んじゃあ仕事しろィ ゴラァ!

 と思っているうちに、またおじさんが複数参加し、すっかり「釜本」とか「ペレ」「プラティニ」とかロートルサッカーの話題が中心になってしまいましたが、プレー開始。

 おじさんたちは、ちゃんと集団での応援を心得ている世代なので、それなりに楽しんでいます。ちゃんと柳沢のヘタレっぷり批判で盛り上がるとか、ゴンに異常なこだわりを見せるとか(いや、もう無理ですってば)ルールを心得てる(?)し、結構イイじゃん。

 試合経過を書くのが目的ではないので飛ばしますが、前半は0−0だったものの日本優勢でCKも結構とって、後半に期待を抱かせる展開。後半の市川、森島の投入には喜びながらちょっと驚き…と思ったところでモリシのゴール!!!「モリシのゴールが見たい!見たい♪」と歌っちゃいますね〜
 会議室内も一気に盛り上がります。応援ムードが高まって、社長もごきげんです。

 するとしばらくして…。件の「偵察」Sクンがもう一人のオトコ社員と入場してきました。「いいところに来たね!さっき点が入ってもうイケイケだよ」と言うと「あ、知ってます1−0なんですよね」

 …仕事してたんじゃなかったの?

 「コソコソ、テキストライブで結果のチェックしてるくらいだったら、潔く仕事切り上げて会議室でTV観りゃいいじゃん。どうせたいした仕事してないんだから!!!」叫びそうになってしまいました。

 ワタシなんか、サッカー見るために毎日早く帰ってますよ。でも、そのために朝7時とか8時とかに出社してるし、終わらない仕事は家で夜中か朝こなしてますよ…って、ちっとも自慢にならないし、人によって遊びと仕事とくつろぎや休憩時間に対する価値観が違うのは百も承知なんですけどね、

 仕事や遊びに対するプライドがなさすぎるんですよねー。どうにもこうにも。うちの会社のメンバーの一番嫌いな点。

 「忙しいから」って会議室には観に来ないくせに、ちゃっかりテキストライブはチェックして、話題には混ぜてもらおうとする。「忙しいから」って理由つけてるくせに7時半頃にはみんな帰る…。たかが3−4時間で終わる仕事なんだったらそんなの忙しいって言わないのでは?

 「興味がない」っていう理由なら何時に帰ろうが勝手です。でもそれならテキストライブチェックなんてするべきじゃないし、サッカーの話題に混ぜてもらおうとして欲しくない。
 「忙しい」っていう理由で会社行事断るなら、徹夜してでも終わらない仕事抱えて青筋立てて欲しいし、当然、テキストライブチェックしたりしないで、サッカー見て帰る人間が全員帰るまで仕事してるべきでしょう。
 「おっさんとなんかサッカー見たくない」「つるんで観戦なんて主義主張に合わない」ってんだったら、同僚Mのようにとっとと帰るのが正しい姿でしょう。そういうのが職場の礼儀だと思うんですけどねぇ。

 があああ、うちの奴ら、ホントに半端なんだよー!!くそお。気に入らない。仕事も遊びも(きっと恋愛も)徹夜してまで打ち込んでやったことないんだろうなあ。う〜ん。 

 なんだかとってもとっても腹が立って、みんなと反対側の駅に向かって帰りました。そうしたら、駅近くで社長の運転手さんとばったり会いました。社長を広尾の自宅まで送り届けて会社に車を戻し、帰宅途上だったようです。人生経験豊富(もとは社長令息だったのが落ちぶれて、六本木界隈で遊びまくった挙句、政治家秘書なぞも経験し、なぜかいまはうちの会社にいるらしい)で気さくなおじさんで、よく飲みにつれていってもらうのですが、駅で「サッカー楽しかったかよぉ」って言われたんで、「試合は楽しかったけど、もうなんだかうちの会社がやんなっちゃったぁ」とポロッと言ったら、「そーだよな、どうせ蚊取犬さんとI君くらいなんだろ、最後までオヤジ(社長)にちゃんとつきあったのは、他の奴らはしみったれてんだよな」だって。ちゃんと知っているんですよね。この人。
 「気を取り直して飲みに行くか?」って誘ってくれたけど、そのありがたい気持ちだけいただいて「うーん、今日行ったら愚痴っちゃうから…おとなしく家に帰ってワールドカップ観ます。文句聞いてもらってちょっと楽になりました」ってお別れしました。

 なんだかなー。ほんとになんだかなー。


2002年06月13日(木) (W杯)うちの会社、馬鹿じゃなかろうか

 対ロシア戦での日本代表の勝利によって、ワールドカップ熱が日本中を包んでおります。

 ミーハーなくせにひねくれもんのワタクシとしては、にわかブームが嫌でしょうがないのですが(どうせ、日本が負けたらその後は一気に熱が冷めるだろうし、Jリーグ観戦するファンが増えるわけじゃないだろうから)、わが社の上層部にもどうやら「ワールドカップ・ウイルス」がとりついたようで…。


「日本代表の次戦、チュニジア戦は午後3時30分キックオフであるため、10F会議室での観戦を認める」との通達が回りました。


 思わず「馬鹿じゃないの?」と吐き捨ててしまったワタクシ…。

 いや、そこまでしていただけるなら、もちろん観ますよ。観ますけれど、んなもの本気で観たかったら、会社半日休むとか、フレックスタイム制を利用して3時までのコアタイム終了後、ダッシュ&タクシーで帰るか国立にいくかすればいいじゃない。いかにワールドカップが偉かろうが日本代表が活躍しようが、仕事とは切り分けるべきでしょう?ワールドカップはサッカーだけじゃないし、オリンピックだってなんだって、日本代表選手が活躍するスポーツは山ほどあるんだから!

 まさに、思考停止とはこのことでしょう。賭けを募れば社長おん自ら「ありがとう」だし…、調査室(うちの会社はお堅い調査機関でもあります)では「ワールドカップ日本代表の試合に対して、各社がどのような対応をとったかアンケート調査する」って言ってるし…。
 私も、舞い上がっていることは否定しませんが、日本中がサッカー熱に取り付かれているように見えても、全員がそうではなくて、苦々しく思っている人が必ず存在するであろうことは認識していますし、サッカーが好きだからこそ、仕事とは切り離すだけの判断力は残っています。

 トップがそれをできないなんて、なんだか、情けなくって会社やめたくなってしまいました。

 私と共にサッカー好きの同僚M氏は、「周りの人に話し掛けられてゲームに集中できないのが嫌だから、半休とって帰る」と言ってます。やっぱり、正しいファンはこうじゃなくっちゃね。


◆◆ワールドカップ・ウイルスの特徴◆◆
潜伏期間10日程度(ワールドカップ開幕から自国代表戦の開始までが一般的) 
4年おきに爆発的な流行が見られる
日頃サッカーをあまり見ない、免疫のない人ほど顕著な症状を見せる傾向がある

おもな症状:
・周りの人間にむやみにサッカーネタを振りまいたり、試合の感想を書いたメールを送りつけたりする
・代表の試合日を中心に生産性が激減し、とりわけ、コンピュータのリソースがサッカー関連ニュースの閲覧に大規模消費され、パフォーマンスの低下が発生する
・ワールドカップ/サポーター/代表と名のつく事象に対しては善悪の判断が働かず無条件に迎合するなど思考停止状態に陥る
・通常は、約1ヵ月で症状が緩和され治癒に向かうが、4年後に再発し、慢性化に至るケースがある
・まれに、脳幹にウイルスが浸入すると、あたりかまわず叫び、川に飛び込む、ガラスを蹴破る、焼身自殺を図るなどの末期症状に至ることもある


2002年06月12日(水) (W杯)アルゼンチン敗退

 試合経過については書く必要も無いでしょう。あの、ファンタジスタ集団といえるアルヘンの選手達が、焦り、とまどいながら必死で点を取りに行く姿を見るのがとても辛い試合でした。これだけで十分でしょう。
 チャーミングな笑顔がトレードマークの我が天使、アイマールも顔面蒼白、頬は強張って痛々しいまでの形相です(それもかわいいんだけど)。
 監督も、選手も、サポーターも一丸となって勝利を目指しているのに、それが実を結ばない。必死になればなるほど空回りしてしまう。そんな試合でした。

 残念ながら、もう、今回のワールドカップではアルヘンのプレーを日本で見ることはできません。フランスも、そしてアルゼンチンも…優勝候補が早々と姿を消してしまい、最高のレベルの試合が少なくなってしまいそうなのも悲しいです。やっぱり日程に問題があったんではないかなあと思います。開催国としては「レベルの低い大会になった」といわれるのは辛いですけれど、仕方ないかもしれません。こうなったら、ブラジル、ポルトガル、スペイン、イタリアやイングランド、ドイツなどの伝統国には総力を上げて最高の試合を見せて欲しいですね。

 ああ、それにしても、もう、あの「天使の微笑み」がもう見られないと思うと、切なくて切なくて…。せっかくスカパーのスペインリーグ放送でチェックした天才美少年を、待ちに待ってたのに…。たった3試合で帰ってしまうなんて!!
 この切なさをなんとかしようと、お馬鹿な蚊取犬は、密かに「アイマール観に、スペインに行こうかな〜」と考えておるわけで。今年の夏休み計画その1になりそうです(計画は、毎年10コくらい立ち上がり、実現するのは1つか2つですけど)。
 これを言ったら、同僚Mには「おっかけですかぁ」と笑いを含んだ白い目で見られてしまいましたが。


2002年06月11日(火) ワールドカップ体験記in横浜

 ワールドカップ、アイルランド−サウジアラビア戦を観て参りました。

 やっとの思いで手に入れたチケット…とはいえ、カードがなぁ。サウジ、弱すぎるんだもん。同じアジアブロックの代表なので、サウジを応援するつもりだったのですが、あの8点取られたドイツ戦でちょっと萎えました。しょうがないから、アイルランドの応援かなあ。そっちは、決勝Tもかかってるし(実は、アイルランドの決勝T進出よりも、同グループドイツの決勝T進出のほうが気になっていたり…。ああっ、クローゼってばツボだわー!)。

 会社を半休して、部屋に戻ってYを待ちます。ヤツはうまいこと東京出張打ち合わせを1:00〜3:00ではめたようで(エライっ!)、終わったらダッシュでウチで着替えて出かけることに…。実際は、デンマークーフランス戦をついつい観てしまって、出かけたのは5時半近くでしたけど。
 駅前で食料品を買い込んで、東横線に乗り込んでいざ横浜!周りにもご同輩はいるかなあ?と思うまもなく、目の前のお客さんは、オレンジと緑の派手な帽子(シルクハット風の形。どう見ても特注)とマントのような服に身を固めたアイルランド人グループ4人(男3女1)。すごいコスプレ。もう、この段階で、気分はかなり盛り上がって、わくわくしてきてしまいました。

 菊名で降りると、周りはもう、緑とオレンジだらけ!みんな、思い思いの格好でとっても楽しそう!目立ってたのは、頭に緑色の魚をかぶっている人、背中に緑色の応援人形(体長1M、リュック型)を背負っている人、全身緑の大司教の格好をしている人、全身タイツにサッカーボールの張りぼてをつけているおねえちゃん(ロボコンか、たけし城のコニシキくんみたい)。などなど。

 新横浜の駅を出て、コスプレ集団とともに競技場に向かいました。早くもそこらじゅうで盛り上がっていて、単純なYは「いやー、俺、これ体験できただけでもすごいと思うわ。良かったよ、これぞワールドカップって感じだよな。感動しちゃうよ」といつものように早くも舞い上がっていて、私は失笑しながらも「そうだねー」と祭り好きの血が騒ぎ、一緒に舞い上がってしまうのでした。

 ワールドカップの本質は「カーニバル」だとは時折言われることですが、道中よくよく感じることができました。

 4年に1度の高揚、戦いに付きまとう悲喜こもごものドラマ、仮装して踊り、歌う群衆。動く金に群がる闇の力…。ラテンの国が強く、熱狂するのがよくわかります。

 でも、アイルランド人がアイルランドの服に身を固めているのはともかく、日本人のほとんどがアイルランド・サポーターと化しているのは、非常に気になるのでした。そりゃ、サウジ弱いから応援したくなくなるのはわかるけど、ちょっとアジア圏の同胞としては薄情ではないのかしら…。自分もアイルランドの応援をしようとしていたくせに、天邪鬼の琴線がかきならされてしまうのでした。

 さて、競技場までの楽しい道中も終わり、ゲートへ到着。あらかじめYから「ペットボトルは開けさせられちゃうから、奥に隠しといてね」と言われており、私のリュックのなかに入れていたのだけれど、舞い上がってる最中に係員から「ペットボトルの飲み物お持ちですか」と問われ、反射的に「はい」と言ってしまった正直者が約1名。ごめんなさい。おっちょこちょいなんですってば。その後も、舞い上がってチケットをどこにしまいこんだか分からなって探すこと複数回。とうとう、場所を動くたびに「チケットちゃんと持ってる?」と確認されてしまうありさまで…。そういえば、先に買っておいた切符とかも良く紛失するんですよね、昔から。

 自分の席にたどりつくまで最後のゲートでは、係員がフレンドリーな若者で、「どっちの応援するんですか」と聞いてきました。思わず、「サウジ弱いからアイルランドの応援しようと思ってきたんだけど、みんなアイルランドの応援ばかりだから、サウジびいきかな」と言ってしまったら、とてもうれしそうに、「そうですよね、僕もサウジ応援してるんですよ、みんなアイルランドの応援ばかりだから!」と顔をほころばせたのが印象的でした。Yは、「え、ホントにサウジの応援するの?」と懐疑的でしたが。

 席は、けっこう観やすいポジションでした。すぐ近くにはアイルランドサポーターの大集団が陣取っていて、雰囲気も最高!持ち込んだお弁当などを食べていると、まだまだキックオフまで1時間もあるのに応援歌の大合唱。ミニゲームを披露してくれた地元のサッカー少年をビックリさせていました。サッカー少年たち、いいよね。横浜の芝、6万人の観衆の中でプレーするなんてもう二度とないぞ!(元サッカー少年Yがうらやましがることしきり、「俺も、一回でいいからこのピッチでプレーしてみたいなあ、俺なんかの頃、芝のピッチなんてなかったんだよ」ってあんたその台詞3回目…)。

 アイルランドの応援歌のうち、2曲くらいは「アイルランド民謡」として音楽の教科書に出ていたものでした。名前は忘れちゃったけど、ちゃんと歌えるので、思わず一緒に口ずさんでいたところ、Yに「何で知ってるわけ?」とビックリされてしまいましたが、私にいわせりゃ「何で知らないの?学校で習わなかった?」。いやー学校教育って偉大だわ。

 そんなこんなしているうちに、選手が入場。国歌斉唱と記念写真になりました。アイルランドの国歌の時は、みんな(日本の馬鹿な若者以外)総立ちで合唱して、聞いている私も肌が総毛立つほど興奮しました。一方、サウジの国歌は誰も歌う人がいなくてとても寂しい(ついでに言うとサウジサポーター席は空席がごそっとありました)状態。

 あ、そうそう。選手と一緒に手をつないで入場してくるあの小学生たち、みんな緊張しているんだろうし、あれしちゃいけない、これしちゃいけないって色々言われているんだろうけど、無表情の仏頂面は止めて欲しいなあ。日本組織委員会も、せめて担当する国の国歌くらい練習させておいて、一緒に歌わせたら選手はさぞ感動したろうにと思います。

 試合自体は…。やっぱり力の差でしょうか、息をのむような高いレベルで繰り広げられる技というわけではなくて、印象がちょっと薄めでした。サウジのキーパーってば取りこぼしシュートされちゃったりするし。アイルランドも後半はなんだか精彩なかったし。
 まあ、それでもJなんかと比べると格段にうまいし、緩みの無い真剣勝負で見惚れてしまうのですが。ロビー・キーン(アナザー・キーンと呼ばれていた)は良かったですしね。
 アイルランドのサポーターは終始ノリノリでした。前の人の肩に手を乗せ、いわゆる「ジェンカ」スタイルで応援歌を歌い踊りながら例の「大司教」を先頭とするおやぢ五人衆の隊列が通路を往復すれば、何時の間にやら、ハーメルンの笛吹き男状態で後ろにはサポーターの大群ができてしまったり、パブのサッカーチームと思われる集団が旗を振り回して大合唱したり…。その意味では、本当に楽しい試合でした。

 残念だったのは、後半、3点目が入って、もはやアイルランドの勝利は時間の問題となったとき。喜びに湧くアイルランドサポーターが「アイルランド!!アイルランド!!」と大コールを送っていたら、悪ノリした日本サポーターが「ニッポン!ニッポン」とコールし始め、まだ、アイルランド−サウジアラビアの試合中だというのに一時的に「ニッポン・コール」で周囲が埋め尽くされてしまったことです。勝利を目前とした喜びに溢れているアイルランド・サポーターは一緒にコールしていたし、おそらくアイルランド・チームの側はそれほど不快に思わないでしょうけれど、負け試合になりつつある中で、精一杯のプレーを続けているサウジ・チームとそのサポーターがどう感じるかと思うといたたまれない気持ちで「早くやめてくれ」と祈りました。
 私は、無神経な日本サポーターを恥ずかしく思います。いつから、この国は、こんな風に他人の痛みを感じることのできない人ばかりになってしまったのでしょうか?

 「ニッポン・コール」が尻すぼみになるまでの長い一瞬、とても悲しい気持ちに襲われたのですが、その後にやってきた感動は嫌な思いを洗い流してくれました。

 審判の長い笛の音がスタジアムに響き渡ってアイルランドの勝利が決まった瞬間、地響きがするような歓声が沸き起こり、競技場それ自体が生命をもっているかのように膨らみました。「喜びが爆発する」という表現がありますが、本当に、大玉の花火がズドーンと爆発したかのような「衝撃波」なのです。感動でぼんやりした頭で「ああ、声って“波”なんだなあ」と妙なことを思ってしまいました。
 選手達が喜びに揺れる四面の観客席近くまでやってきて、勝利の喜びを分かち合います。帰りの混雑を避けたい人たちが席を立ちはじめますが、アイルランド人サポーターはまだまだ興奮状態で盛り上がっています。

「 どうする? もうちょっとこのまま居ようか…」Yからこう声をかけられて、この感動をもう少し味わっていたい気持ちが同じでよかったと思いました。そういえば、試合終了直前からここまで、二人で来ているというのに、ほとんど会話もしていなくて、ただ、ひたすら全身でワールドカップを感じて、夢のような時間を過ごしていたんだ、とワールドカップの魔力に改めて感服。

 興奮覚めやらぬアイルランド人を除いて、ほぼ人の波が出口方面に向かい出した頃、私たちも席を立ちました。周辺で繰り広げられるサポーターの盛り上がりぶりを見ながら、駅まで「よかったねー、本物のワールドカップ観ることができて」と話つつ帰ります。あまり混雑していないのが拍子抜けでした。横浜市やJR、その他JAWOC関係者の尽力のおかげでしょう。押し合いへしあいすることもなく、電車も待たずに乗って帰ることができました。ただ、よく考えればたった6万だか7万だかなんですよね。本気で取り組めばちょろいもんかもしれません。だって、東京競馬場なんてG�汽Εぁ璽�には毎週10数万の観客をスムースにさばいているんですもの。JRAのノウハウ恐るべし、ですね。

 最後は、東横線某駅前近くで朝までやっている飲み屋さん(ウエスタン調の店だからってSTALLIONって名前はどうかと思いますが…)へ。まずは、アイルランドの勝利に対しギネスで乾杯。軽く飲んで帰るつもりだったのに気がつけば午前2時半を回っておりました。お互い、明日は半休とっているとはいえ、仕事なのに。まあ、開店休業でも許されるかな。えへへ。


2002年06月09日(日) (W杯)日本−ロシア

 勝ちましたね。ついに1勝。

 ここまでの道程は、すでにベルギー戦で思いいれたっぷりに書いてしまいましたので、一言。「よかった、うれしい」とだけ言っておきます。
 Yは「俺、感動して泣いちゃったよ」だそうで。はあ(ため息)。やっぱり、私とは性格が違います。素直ないい奴だよなぁ。

 私なんて、正直なところ「日本が勝ったってよりも、ロシアが負けた試合だった」と思ってしまったもの…。ホント、ロシアは調子悪かったようですね。見るからにキレがなくて。フランスなど「強国」が軒並み番狂わせで負けていることを考えると「梅雨時の極東開催」について問題視される(というよりヨーロッパチーム不振の理由にされる)のが見えてきてしまいましたね。これは、もっと勝ち進んで、本当の強豪が全能力を示すような試合で対等に戦うしかないぞ、日本代表。高いレベルの試合が見たい!!ついでに言えば審判のレベルも問題あるぞ。

 実家で試合を見終わって、部屋に戻る電車はちょうど、横浜国際競技場からの帰りのサポーターが乗り込んできて、ひとかたならぬ熱気に包まれました。乗客のおとーさんが(よせばいいのに)「良かったね」などと声をかけるとそれだけで「ニッポン。ニッポン」の大合唱。ほとんど脊髄反射で生きているニッポンサポーターというカンジでした。
 私は、TV観戦の後の「よかったなあ」という余韻に包まれて静かに帰りたいと思っておったのですが、それを望むには乗った電車が違うだろうたというところでしょうか。

 …ハイ、乗った自分のせいです、文句を言ってごめんなさい。


2002年06月08日(土) 何故、そんなに自分を追い詰めるの?

 幼馴染は、二人の子持ち主婦。はっとするような美人の彼女に良く似た可愛い子供と、やさしい旦那をもって、何が不満だという環境なのですが、人生がとても辛いらしい。

 旦那はとても忙しい仕事なので、午前様が当たり前。子供はいたずら盛り。「旦那は何もしてくれない」「子供は全然言うことを聞かない」「私一人大変な思いをしていて寝る暇も無い」とノイローゼ気味なのです。
 傍から見ると、大したこと無い話で前向きに考えれば解決することばかりなのですが、完全主義の彼女としては、本当に辛いらしい。で、上の子を叩いてしまう、いわゆる「幼児虐待」行為に走っています。
 原因は、彼女の完全主義。そして、周囲に頼れない状況にあることは分かっているのですが、なんともできないのがつらいです。「がんばれ」ということは簡単だし、「そんなの気にしてもしょうがないんだから気楽にやれば」といってしまうこともできるけれども、本人が辛くてしょうがないのだから、周りがどう考えようが関係ないことで、彼女の問題解決にはならないわけです。

 「子供が習い事の練習をしない」「遊びにいったまま5時までに帰ってこない」といってはヒステリーを起こして叩き、「公文の勉強をしない」といっては蹴り(小学校1年生だよ…まだ)。

 習い事がそんなに(彼女の)負担になるなら辞めさせれば、と言っても、「でも、もう辞めちゃいなさい、っていうと、“やりたい”って言うから…」と…。 
 「私が○○を叩いても、ちゃんと子供は、“自分が悪いことをしたの、ごめんなさい”ってあとで言ってくるの、それが救い」というけれど…。
 子供は、母親が望んでいることだから「やりたい」という。母親が意味も無く自分を殴り、蹴るのだとすれば、それは自分を愛していないことの証明になってしまうから、「自分が悪かった」と思うしかないのに、そんな簡単なことが、冷静さを失っている彼女には全く見えていないようです。

 彼女からは、週に2〜3度泣きながら電話がかかってきます。「今日も、○○(上の子)を叩いちゃった。おでこにあざができてるの、どうしよう。もう、あたしダメ」
 少しずつ、悩みを聞いて、気持ちを落ち着けて、やっとカウンセラーや保健婦さんに話をするところまで持っていくまで約半年。そこから、心療内科に行くまでまた半年。なんとか最近落ち着いてきたかな、と思ったら、また最近心療内科の先生とうまくいかないらしく、病院に行っていないとのことで、頻回に相談が来るようになってしまいました。

 どっかで、本格的にガス抜きさせないとダメかな、と思っていたら、旦那から連絡があって、「蚊取犬ちゃん、今週末空いてる?俺、休み取れそうなんだ。だから、もし迷惑でなかったら(蚊取犬の心の声;はっきり言って迷惑です)、俺が子供見てるから、その間、嫁さんをメシにでも連れ出してくれないかな。あいつ、少し参ってるから」との依頼があり…。

 で、女の気晴らしといえば、食事&茶のみ話とショッピングというわけで、彼女の家から電車で一駅の某アウトレットモールに行ったはいいのですが…。カフェご飯食べて、長話して、ふらふら店を見て…とやっているうちに、「ねぇ、○○がプール授業あるから、それ用のバッグ見たいんだけど」「△△(下の子)のズボン買いたいんだ」といつの間にか子供の買い物に…。
 あれだけ、電話口で、「子供と一緒だと、子供の欲しいものの買い物しかできない、あたしはろくにショッピングもしてない、自分のための時間なんて何も無いのよ、一日中自分を犠牲にして家族のことだけ考えてなきゃいけないなんてもう嫌なの」と泣き叫んでいたんだから、おおっぴらに可愛い服でも買っちゃえばいいのになあ。
 なんだか、自分の欲望を抑える必要も無いのに、自ら抑圧して、発散する捌け口を子供に求めているような気がします。もっと、自分の欲望に正直になっていいのに。

 まあ、それができる性分だったら、そもそも何も悩むことはないから問題になるわけもないし…、何もできない自分にもどかしさを感じる一日でした。
 (一応、上の子は小学校に入ったので、私の携帯の番号を教えて、「何かママに大変なことがあったり、怒られて辛くておウチにいられないような時には電話しといで。いつでもいいから」と言ってありますが…)


2002年06月07日(金) (W杯)アルゼンチン−イングランドというよりアイマール選手について

 あの、名手ベロンがいる限り、出場機会はあやしいもんだと思っていたのですが(口の悪い同僚Mにも「控え」と呼ばれるし)…アイマール!!!後半フル出場!!!ナイジェリア戦の時は後半ちょこっとだったけど、今度はきっちり半分。
 ベロンの不調で、攻撃のリズムを変えるという戦略だったんだろうけど、うれしかった!そして、「可愛いっ!!」。
 もうあの横顔、きゅっ!と上がった唇の端で作る微笑み、小さい身体に裾を出したちょっとだらしないウェアの着方、無造作な巻き毛。そして何よりも何よりも、自在のボールコントロールと巧みなポジション取り!

 惚れ直しましたとも。完全に私の心は彼のもの。でもさ、23歳だかなんだかで、その顔ってアリなの?東洋人の23歳でも辛うじて可。という童顔で、西洋人の基準から言うと、どうみても13歳だよねぇ。贔屓目に見てもハイティーンだもん。
 ただ、名前が「ファン・パブロ」ってのだけは、どうもいただけませんが…。目玉のぎょろりとした、(それはそれで愛くるしいと言えなくも無い)某F1ドライバーの顔ばかりが思い浮かんでしまうので…。

 ゲームは残念ながら、ペナルティから「ベッカム様」の一撃で終了。あとは守りに守られて、手も足も出ず…。

 「やいっ、イングランド!正々堂々と勝負しろ!」と言いたいところだけど、これもクリーンな勝負の上だからなあ。はあ。あとは残りのスウェーデンとの試合をきっちり決めて(できれば先発出場してくれないかな)、決勝Tで華麗な「これぞサッカーの本領、南米のプレー」を見せてくれれば何も言うことはありません。次に期待。

 ついでに言うと、C.ロペス選手も結構好みだったりします。

※後日箪;アイマール選手ってば、あまりに可愛いもんだから、すっかり同人系「カップリング」の「姫」にされちゃってるんですね、どひゃー。そりゃあ、いいパス出した後、同僚から頭ぐりぐりされてるお姿なんて、確かに「萌え」なんだろうけど、かんべんして欲しいなあ(代表チームやスペインリーグの選手たちが、うれしそうに可愛がってる事実は事実…だけどさ…)。


2002年06月06日(木) (W杯)二枚舌は使っちゃだめ

 ワールドカップ・チケット問題。正しい解決方法は、「余ったチケットはちゃんと売る」→「ネット販売ではさばききれないのだから、電話か直接販売」以外にはないのですが、利権とメンツにこだわるFIFAとの綱引きが続いています。

 で、韓国組織委員会KOWOCは、ちゃんと交渉ができたのでしょう。ほとんどのチケットをFIFAからGETして、直接販売に踏み切りました。
 一方、日本組織委員会JAWOCは、半々(FIFA=バイロム=ネット販売VS JAWOC=電話販売)で手打ちにしました。

 (自国戦以外の)チケットへの需要が高いのは韓国よりも日本なのに、JAWOCの弱腰がうかがわれます。
 今朝、以下の声明を読んで、頭が痛くなってしまいました。

JAWOCホームページ(5日深夜)*******************************

FIFA/JAWOC/バイロム合同のチケット対策が2002FIFAワールドカップのチケッティング状況を著しく改善

FIFA、JAWOCおよびFIFAワールドカップ・チケッティングビュロー(WCTB=FIFAのために、バイロム社が運営)が6月3日、東京での会議で合意した対策によって、日本国内試合のチケットの販売状況が著しく改善された。特に、電話と公式チケッティング・ウエッブサイトを通して行われた、日本での3試合の残っていたチケット販売は特に改善された。

ファンの利益のために、これらの3つの試合の在庫は電話とインターネットによる販売に分けられた。チケットが遅い段階で入手可能になったのは、各国協会(複数)が協会に配分されたチケットをショートノティスで手放したため、チケットが返還され、さらにいくつかのロジスティクス上の問題が重なったためであるが、このロジスティクスの問題は解決された。

6月5日神戸で行われる、マッチ15のロシア対チュニジアの試合の電話による3000枚のチケット販売は一時間半で、売り切られ、茨城で行われるマッチ17のドイツ対アイルランドの900枚のチケットは15分間で売り切れた。埼玉のマッチ19カメルーン対サウジアラビアの試合のチケット2400枚は同様に非常に早く売り切れると予想される。

FIFAワールドカップの公式のチケッティング・ウエッブサイトであるwww.fifatickets.comを通した販売も完了した。ロシア対チュニジア戦では599枚が、ドイツ対アイルランド戦では969枚が、カメルーン対サウジアラビア戦では1、824枚がインターネットを通してファンの手に渡った。

過去数日間経験されたサイトへのアクセス問題は、サイトへのログオンに到達したユーザーが、販売に付されたチケットをもとめて、その選択する試合を求めて長い間、オンラインを続けたという事実によるもので、そのため、ユーザーのアクセスが混み合った。こうした理由からいまでは、ユーザーは自動的に15分間後にはサイトからログオフされるようになっている。

FIFAとJAWOC、バイロムは、そのチケッティング状況について点検するためのデーリー(毎日)の検討会のなかで、本日、6月5日、東京で電話とインターネットを使った販売活動を継続することに合意した。
会議では、日本と韓国の状況が異なっており、違ったアプローチが必要であることを考慮して、そのために、KOWOCとも別の会合が持たれることとなった。別々のメディア向けリリースが、適切な機会に出される。
日本での残されたファーストラウンドの試合については、未販売のチケット在庫のうち、電話50%、インターネット50%の割合で、下記の会場毎に、それぞれのチャンネルで販売が行われる。

セカンドラウンド以降の試合については、TST(チーム・スペシフィック・チケット)やVST(ベニュー・スペシフィック・チケット)の、大会の後半に勝ち上がるチームに関係した一連の先行予約販売があるため、違った対策が適用されることになる。

FIFAチケッティング・サブコミティのホルスト・R・シュミット委員はこう語っている。: 「FIFAとバイロム、そして日本の組織委員会はセキュリティの確保やその他の措置を尊重しながらも、ファンのニーズに応えるための解決を見出すことができた。インターネットとチケットの在庫分のダイナミックな管理は重要な役割であり、特に、セカンドラウンド以降の段階で極めて重要である。」 「われわれはKOWOCとの間でも、同様の成功できるアプローチを見つけることができる自信がある」」とシュミット委員は付け加えている。

JAWOCの小倉純二トーナメント・ディレクターは「ファーストラウンドの日本での残りの試合のチケット販売について、日本のファンが電話でも、インターネットでもチケットを購入できるよう、解決がはかられたことは、JAWOCとしても喜んでいる。私はこれで、スタジアムを満杯にできるようになると信じている」と述べて、この合意に同意を示した。

FIFAコミュニケーション部 2002年6月5日東京
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 ごりゃああ、なんだこれは!!というドヘタ直訳の日本語だし、FIFAの認識は「ちゃんと売れたし、実害無いんだから大したことないじゃん、ノープロブレム!我々は適切なアプローチで顧客満足を実現したぜベイビー!」だし、「JAWOCは、“解決がはかられたことは、JAWOCとしても喜んでいる”と同意を示した」とちゃっかり「JAWOCもOKっていってるんだし、俺達責任ないもんね!」と言わんばかり。毛唐の自己正当化はこれだから…。というのはともかく、

 これでいいんか?JAWOC!!!!?

 と思っていたら、こんなニュースが配信されてきて…。

毎日新聞配信ニュース(6日14時11分)************************
<W杯チケット>空席問題で「極めて不愉快な事態」JAWOC

 サッカーワールドカップ(W杯)のチケット・空席問題で、日本組織委員会(JAWOC)の小倉純二トーナメントディレクターは6日、JAWOC本部で報道機関との懇談に応じ、空席が大量に出ている現状について「極めて不愉快な事態」と語った。
 小倉氏は、電話販売も行ったため売り残りがないはずなのに、約7000の空席が出た5日の神戸での試合について「なぜなのか分からない。原因を調べたい」と話し、約2000の空席が出た同日の茨城の試合については「改善されてきた結果とみている」との認識をしめした。
 また、8日以降の試合について新たに電話とネット販売が決定されたことについて「合計で3万9600席もあったのは、驚くべき数字だ。これをファンの皆さんに渡すために努力する。ネットにつながりにくい状態については改善を要求し、増強されたと聞いている。アクセスしやすくなることを期待している」と話した

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 あのさー、小倉君。
 クレーム(主張)は、きちんと交渉の当事者に伝えなきゃ駄目なんだよ。
 当事者ではない他の人に、「自分は(本当は)相手のやっていることはひどいと思ってる」っていくら言っても、交渉の相手に「わかりました、一緒にがんばって改善しましょう!」とか口先だけのおいしいこと言っちゃ、相手は「そうか、自分の主張を理解してくれたのか」となっちゃうでしょ?そういうのを「二枚舌」っていうんだよ。
 ちゃんと、「責任の所在がどこにあるのか明らかにする(この混乱は、FIFAとバイロムの責任だとちゃんと伝える)」「打開策を提示する(日本側に残ったチケットを全部よこせ)」ということをしないで、事務局の仕事も何もあったもんじゃないでしょう。

 って…。新入社員の坊主じゃないんだからさ。もうちょっと世界の常識にのっとって交渉事は進めてこいってんだ!

 中国領事館の例の亡命者駆け込み事件などもそうですが、日本人のリップサービスには、ホント困ります。

 さて、私はもう一試合くらいチケットゲットしたいと思うのですが、果たして可能でしょうか。


2002年06月04日(火) (W杯)惜しかった!日本−ベルギー戦

 日本代表、残念でしたね。もう一歩で勝てたかというところまで行きました。

 まあ、それ(後一歩で引き分け)が実力と言えばそれまでですが、そこはやはりお国びいきというもの、残念だったなあと思います。

 稲本選手は本当に良かったですね。日本のこれまでの戦いぶりと違って、「持ったらゴールを狙う」という姿勢が際立っておりました。どっかの「ボール持ったら、左右見渡してパスする相手を探すか、ファウルしてくれる敵を探してる」というFWの風上にも置けない男とは大違いですな。

 ホント、稲本をFWにして、「ゴールするだけがFWじゃない」とかほざいてるどっかのFWをトップ下に置いたほうがよっぽどいいんじゃないの?


 …と、話が逸れましたが、日本も強くなったものです。かつて、奥寺がドイツに渡り、「ブンデスリーガ」という言葉をはじめて日本に持ち込んだ頃。そして、彼が「日本人初のプロ」として「プロサッカー選手」という道を切り拓いた頃。そして、その後の日本リーグ時代の雌伏を経て、Jリーグの開幕、Jバブルの盛り上がりと崩壊。ドーハの悲劇、フランスへの長く苦しい道程。フランス大会での楽観と厳しい現実の格差。これらをすべて通り越して、今日の日本代表があるのだと思うと、本当に感無量です。

 日本もうまくなったもんだ。到達したい高みにはまだまだだけど、本当に、成長したんだなぁ。Jリーグが始まって、全盛期を過ぎたリティやジーコの技術と情熱に感動したあの頃の「憧れ」レベルと対等に試合をできるようになったとは…。カズが、「ワールドカップで君が代を歌いたいんだ」と語ったあの頃の「あくがるる」思いが、今では「勝ちたい」という自然な気持ちになったのですね。いやー、凄い。うれしい。

 凄いのは、稲本選手だけでなく、もちろん、中田選手の活躍も忘れてはいられません。きついマークを逆手にとって、相手を一手に引き受けて他の選手のスペースを確保する技は、一流です。ええ、若き日の彼が残した数々の言動はもう、忘れてあげましょう(笑)。いや、マジで彼も成長したと思いますよ。イイ顔になってきましたからねぇ。昔のVTRとか見ると恥ずかしいんじゃないかなあ、きっと。

 小野選手は調子が悪かったですねぇ。「精彩を欠いている」という表現がぴったりのプレーぶりでした。お腹痛いのかなあ。中山選手は、こういったら悪いけれど、もうスピードに全くついていけないのが明らかに見えてしまって、残念ながら「記念の試合」となってしまったようです、(それでも、ここまで日本を引っ張ってきた功績は全く薄らぐことは無いのだけれど)。本当にお疲れ様でした。

 苦言を呈したいのがDF陣。あんなにあっさりやられちゃあ、まずいでしょう。しかも同じような形で!「手ぇ挙げてる場合じゃないんだよぉ」。
次のロシア戦までにはフラット3のたて直しが必要かもしれません。あれじゃあ、あと何点かとられていてもおかしくありませんでした。

 さて、今日のベルギー戦は、なぜか前日突然Yが「明日東京出張なんだけど、終わるのが4時すぎで、茨城某所にキックオフまでに戻れるか怪しいから、そっちで試合見せて」と言ってきまして、部屋でビール&空豆でTV観戦と相成りました。

 高校時代、サッカー部でDFやってただけあって、視点がDFなんですね。思考が「そこはきっちり、守ろう」っていう方向に行くのです。私は、もともと攻撃的な性格もあり、中学時代は攻撃型の前衛テニスプレーヤーだった(運動神経悪い割にテニスは強かった)上に、かつてDFとGKだけで持ってて、コーナーからのセットプレーで点取るしかなかった「どっかのダメチーム」のファンなので、当然に「そこで守りに入るな、攻めろ、前向けぇぇぇぇ!!!」という応援になります。二人が14インチの小さいテレビの前で、全く違うことを絶叫しているのがなかなか面白く思えました。

 試合が終わった後は、近所の飲み屋に行って軽くご飯&飲みでお見送りしたのだけれど、お店は閑古鳥が鳴いておりました。普段、人気があって外に人が並ぶようなところなのに、ビックリ! こりゃ、視聴率高いんだろうなぁ。

 さて、善戦したのはよいけれど、その後の「ロシアに引き分け(運良ければ勝てる)て、チュニジアには勝てる!」式のあの取らぬ狸勘定は、本当にやめて欲しいなあ。フランス大会のときに、何て言ってて、結果がどうだったかは忘れてないですよね!「アルゼンチンに負けて、クロアチアに引き分けて、ジャマイカに勝てば、得失点差で決勝Tに上がれるかも」なんて馬鹿なこと言ってたんですよ。結果はジャマイカ戦の1点だけの全敗。みんな〜冷静になろうね。

※翌朝、サッカー好きの先輩女性と会社で語ろうと思っていたら、その女性がプリプリ怒りながら「お昼食べに行かない?もう、頭にきちゃって!話したいことがあるから」と誘いにきました。
 どうしたんだろうかといぶかっていたら、嫌われものの顧問某氏が、広告代理店に勤める親戚経由か何かで昨日の試合を観戦してきたんだそうです。
 彼女曰く、「そこまでは、まあ、あることだから悔しいけど許す。 “同点にされた段階で、もう勝てないだろうし、帰りが混むと嫌だから出てきた”のはサッカーファンとして腹が立つ。そばにそんな奴がいたら、嫌味のブーイングくらい飛ばしてたと思う。ただ、百歩譲ってそれも許す。 でも、行きたくてもチケットが手に入らなくて、テレビにかじりついていた人間に対して(そこまで好きだというのを知っていて)、自慢げにそういうことを言う無神経さが許せない!」だそうで、トマトソースのパスタを前に大爆発。う〜ん。だから嫌われるんだよね、そのおじさん。60超えてそういう感情の機微がわからないのって何なんでしょうねぇ?


2002年06月02日(日) ほ〜ら、やっぱり。

 朝というよりも昼頃起きたら、チケット当日販売のニュースが。へえ、と思って一応、FIFAとJAWOCのサイトをのぞいてみましたら、案の定落ちまくってます。辛うじてJAWOCには入れましたが、当日販売のニュースは掲示されておらず(午前の時点、夜にはUPされた)、何をいわんやです。チケット引換所は大混乱だとか。

 もう、どうしようもありませんな。FIFAとJAWOC。こうなると、日本人のメンタリティとして、一人くらいの自殺者は出てしまうでしょうね。個人的には「死ぬよりやることがあるだろうが。どうせなら自爆テロでFIFAの会長かバイロムの社長ぶっ殺して来い!」ってカンジなんですが。

 試合は、今日も面白いです。うまいっす。結局何もせず丸1日スカパーで試合見てしまいました。


2002年06月01日(土) 東京駅にはサポーターがいっぱい。

 恒例の社員旅行です。

 うちの社員旅行は変わっていて、朝、都内から新幹線でどこぞへ向かい、昼に宴会をして、解散です。例年は昼ごはんの前にちょっとだけ観光をするのですが、今年はそれすら無いそうで…。そんなんだったら、平日夜、都内でうまいもの食わせてくれーという要望が一部で強くささやかれております。
 わたしも、どうせ(そんなに遠くまで行くの)なら、(女の子だけ固まってわいわいやってても怒られないんだから)温泉ぐらい入りたいものですし、そうじゃないなら、平日夜に交通費の分まで上乗せしたうまいものを都内で食べたいと思います。

 泊まりにすると来る人が減るし、平日夜じゃ味気ない…ってわけでこんな半端な宴会なんだろうな。…今年は静岡県某所にうまい魚を食べに行くことになりました。

 まあ、今年に限っては、ワールドカップ見たいし早く終わるのもいいか。
 朝の東京駅で、ワールドカップ予想参加者に、全員の予想一覧と昨日の結果を反映した途中経過順位表を渡し、早速盛り上がってしまいます。新幹線の車内では「Yさんは、緒戦はセネガルが勝って、でもトーナメントには1位フランス2位セネガルで上がる予想したって、さすがー」などという好きモノの会話から、「ドイツってのは今はそんなに強くないのか?ベッケンバウアーはどうした」たらいう「オヤジ」会話までが飛び交って、とりあえず盛り上げ策としては大成功のようです。
 
 宴会は、例によっておじさん、若手その1(タバコ組)その2(ヒッキー組)、女の子組に分かれて始まります。適当に食べて飲んで、それなりにいい感じになったら、なぜか「人事部長」が擦り寄ってきて、「TOTOの胴元なんだって?社長が楽しみにしてるから、みんなの前で予想発表してよ」と…。
「…いや、これ一応、違法なんで好きそうな人だけの親睦会なんですが…、公認しちゃっていいんですか?」
「いいから、いいから」

 で、以後、公認。社長は自分も入りたかったらしく。そこから延々と「昔は都知事選でも賭けたもんだよなー、云々」など昔話が始まってしまい、閉口しました。挙句には「もう締め切っちゃったのか。じゃあ、ベスト16のところから仕切りなおしてもう一回募集しよう」だのなんだの(私はもう胴元やりませんってば)。

 「位置付けとしては、社内の親睦なんでどうぞ宜しく」というあたりがよほどうれしかったらしく、宴会終了時に「ごちそうさまでした」と挨拶しに行くと「いやあ、蚊取犬くん。ありがとう、ありがとう」と手を差し伸べて御礼されちゃいました。う〜ん、うちの会社、やっぱり歪んでるわ。

 さて、干物を買ってダッシュで帰宅してまたもTV観戦。

 ドイツ国歌。F1でいつも聞いているけれど、ワールドカップではまた違った感動がありますね。
 サウジ〜、みんな、きちんと歌っているのに好感が持てましたが…、ぜんぜん音楽と合っていない!こういうものなのでしょうかね。ドイツ国歌のほうは、下手糞(全員ではないけど)でも一応、メロディは合ってたんだけど。

 さて、ひょっとすると、我らが蹴球狂いのドライバー様が極秘来日されているのではないかと、興味深くニュースなど探しているのだけれど、流石にシーズン中だからこないかな(でも、ドイツが決勝まで勝ち上がったら、絶対来るだろうな、たとえ日帰りになろうとも)。なんて思いながら観戦開始。序盤からドイツ勢攻めっぱなしです。

 その中でも、『クローゼ選手』かっこいいじゃないですか。金髪、奥目、細い鼻と強靭そうな体…つまりゲルマンっぽいのが私好み。(いや、気持ちとしてはサウジ・サポーターなんですけど、一応)今回のワールドカップではアルゼンチンのアイマール選手に次ぐ「美形押し」に決定!いずれも21歳だそうでこれからじゅるじゅるです。

 えーと、脱線しちゃいましたが、ドイツ−サウジの試合はまるでシュー様が
ユーンを3周回遅れにするような、血も涙もないワンサイドゲームでございました。がんばれ、サウジ!次の試合はもうすこし見せてね。お願いだから。そうじゃないとアジア枠また減ってしまう。

 で、さあ。最後に凄い文句が言いたいんですが!!!あの、空席は何?開幕戦も、この試合も。どうしてこっちが必死で取ったチケットは「完売」のはずなのにあんなに空席があるのかしら?
 どうせまた「東洋のアホ猿が文明欧州の利権争いに踊らされた」ってヤツなんでしょうか。3次販売のチケット遅配についても、バイロムは「日本がデータを送ってくるのが遅かったせいで、日本に責任がある」なんて言っているようですし。いいかげん、このあたりはちゃんと事実関係や契約の内容を明らかにして、訴訟でも何でも起こして欲しいと思うわけです。うやむやにして泣き寝入りるから、次の時も同じ事をされてしまうのだから。

 国際社会では「きちんと論理的に主張できないのは、バカ」です。決して「お互い事情があるのだから、あまり厳しいことを言っては良好な関係が崩れてしまう」なんて思いやりは通用しません。
 立ち上がれ、JAWOC!


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