お花見もせず。 - 2002年03月30日(土) 外はとてもいい天気で どうして私はこんないい日に仕事をしているのか 少し悲しくなってやさぐれていた。 アスファルトの上は散った桜の花びらが まるで水溜りのように円になっている。 上を向いて桜の木を見ると 新芽がたくさん芽吹いていた。 葉桜はもうすぐそこまで来ている。 いよいよ休息が必要だと思う。 鉛のように重い身体。 詰まっている。 何かが詰まっている。 - 花冷え。 - 2002年03月29日(金) 風邪をひいたようで、喉が痛い。 こんな時はコーヒーが美味しく飲めなくて不満だ。 納得の行くお花見がまだ出来ていないのだった。 先日見た上野の夜桜はとてもよかったと思うけれど。 でも昼間の桜も見たいのだ。 風にさらさらと流れる花びら。 それをいつまでも見ている。 散っている花びらはとても痛々しくて まともに見られない。 必ず散るとわかっていても 実際そうなるといい気持ちはしないものだ。 これは何かに共通していると思う。 彼が花冷えという言葉を知らなかった。 驚いた。 - 緩やかな時間。 - 2002年03月01日(金) 珍しく、私は彼が仕事に行った後 二度寝をせずに起きた。 昨日の残りのスープを温めてご飯をレンジに入れる。 納豆がひとつあったので、それをおかずにすることに決めた。 テレビを観ながらご飯を食べる。 映画を見に行きたいが、観たい映画はできれば彼と行きたいので 結局は諦めた。 回していた洗濯機が洗い終わったと合図したので 私は干し始める。 平日の休みに、例えば洗濯物を干したりしていると 私は専業主婦になったらどうだろうかと考える。 昼間のテレビ番組はとても平和で この空気に毎日いられたらどんな感じだろうと思う。 それはとても緩やかで私はその想像にうっとりする。 しかしその一方で憂鬱感は増し、 そして憂鬱の世界におぼれてしまうのではないかと恐れる。 なので結局は毎日早起きして働きに行く生活に満足してしまう。 もしかしたら私の場合は精神的な自立は専業主婦になって得られるのではと 途方に暮れる。 お風呂にお湯を張って 私はゆっくりと浸かった。 人魚姫を考えながらこのままお湯に溶けてしまいたいと 少し思う。 -
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