それぞれの場所 - 2004年02月29日(日) 目の前に並べられた名もわからぬ 食べ物を口に運び、 いくつかの話をし、 アルコールを水のようにノドに 流し込む それらの一定の行為をこなす 時間は過ぎる 少し陽気に笑ったりもする 少し驚いたりもする たくさんの展示されたコミュニケーションは 何かしら意味があるというのは嘘 壊すにはあまりに残酷なもの 泣き顔はみたくないから - バルコニーで - 2004年02月24日(火) 夢を見る力をなくしてしまうことがある どうしたらいいか、 いろんなことをしようとするが、 生活の魔法のレシピによる調合は そううまくはいかない こう考えよう ここは遠い南の海だ じっとバルコニーでハンモックでゆられ、 海を眺めよう おだやかな気持ちで、待とうじゃないか いつか海の色が変わるかもしれない 何かが海を越えてやってくるかもしれない そんな静かな忍耐が必要なことがある - カバン - 2004年02月23日(月) 無規則なアルファベットと数字の羅列 無造作にうたれ続ける ATMの中 デパート 銀行 空港 そして、いつのまにかトイレにまで お前に連絡するために俺はアルファベットの 最後の文字を探す やっかいな生活はごめんだ 単純であること しかし、困ったことにすべては複雑な方向に いっているように見える 最後の文字を探したり、 顔を見るのに何度も扉を開けなければならなか ったりするのは、耐えられない いっそのこと、すべてをさらけだしてやろうか ここにいること ここにあること いつでもくればいい 欲しいならもっていけばいい そして、最後に残ったもの、それだけを カバンに詰めて出かけることにしよう - レモン - 2004年02月20日(金) レモンを手に取った。 スライスするためにナイフをとりだした。 ナイフは錆び付いて役に立たない。 中途半端に切られたレモンスライス。 俺はそのままむしゃぼりついた。 食べるというより、エネルギーを注入する ためのような、そんな感じだ。 電気もついていない、暗闇の部屋。 のどが乾いているのではない。 体が警告したのか。 俺のカラダは欲しがっていた。 夢中でのどに流しこむとやっと落ち着きを 取り戻した。 噛み砕かれたスライスをそのままに 眠りに落ちた。 - 充満した煙 - 2004年02月19日(木) また夜と朝の境目を見失って、 俺は、来るはずの朝を迎えることが できなかった。 何度も同じ過ちを繰り返す。 過ちから学ぶことができないものは、 ばかだ。 俺は、バカだ。 そして、前進することとかポジティブとか そんなものと対極の退廃におぼれたりする。 退廃は何も生まない。 それでよいという世界。 煙草を休むことなく吸い続ける。 何を求めていたんだったろうか? 頭に充満した煙のせいで思考は停止した。 BSで流れる映画。 ジャックニコルソンが悲しいエンディングを演じていた。 - 対オマーン ホーム戦 - 2004年02月18日(水) 人々は、目を開けていることができ ただろうか。 画面を変えずにテレビを見つめるこ とができただろうか。 最後の笛が鳴るまで、あきらめずに 戦うことができたか。 厳しい戦いを目にした時、人は試される。 見る者も同じだ。 その恐怖に押しつぶされ逃げ出しだ人も いただろう。 第一次予選でこんなに厳しい試合は初めて みた。オマーンは前半、守りをガチガチに してはこなかった。よく動く若いチーム だった。後半も疲れがでる様子はなかった。 どうやら日本に問題があるようだ。 チームが機能しなかった場合、個人技で 打ち砕くしかない。しかし、特別な個人技 は見ることができなかった。 中東の民族らしい彼らの長い足はことごとく 日本のボールを跳ね飛ばした。 彼らは、この試合にピークをもってきてい ただろう。 当たり前のことだが、人間のするあらゆる事は、 心がコントロールしている。 サッカー選手はロボットではない。 慢心していた選手たちは、油断していた。 - アジア予選 - 2004年02月15日(日) また戦いがはじまる ワールドカップドイツ大会、アジア予選 98年フランス大会のアジア予選は まさに地獄のロードだった あれほど、何もしくまれていない 本当の戦いは見たことがなかった 嘘がなかった 日本はあきらかに強いチームになった。 メンバーが代わっても、チームに流れる 力は衰えてはいない。 彼らがどれだけのことができるのか、 戦いを冷静にみつめていこうと思う -
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