2006年12月11日(月)
某HPに押し付けた小説。(ラグナロクオンライン、ギャグ)
|
最初に注意: これは大親友の勇 大和ちゃんのホームページに送った駄文です。 High Level Love のフローラとは同一人物ではありますが、きゃらの性格的には中身からしの人寄りです(滅) ギャグ小説だと思って読んでいただければ幸いです。 後、ノアル、リングナート、エーディンの3人のキャラは、あたしの大親友の勇 大和ちゃんところのキャラから拝借しております。 大和ちゃんの素敵HPはこちら!
http://isamisyousetu.blog76.fc2.com/
フローラ司祭長のお仕事☆
「はーい、それではこれからアマツの畳の迷宮で皆さんをゴリ上げしますわねーv」
青い艶やかな長い髪のハイプリーストが満面の笑顔で「アマツ養殖ツアー」と書かれた小さな旗をふりふりと振る。 それの後ろをひょこひょこと付いていく新米アコライトの「はーい」という元気のいい返事が2つ聞こえた。 本当は新米アコライトは3人いるのだが・・・俺、ノアルは違和感を感じざるを得なかったので返事しなかったのだ。
「ノアルー?声が小さいですわよー?」
先ほどのハイプリーストのフローラ司祭長が笑顔で俺に近づいて元気のいい返事を求めてきた。
「小さいって言うか返事してねーですっ! っていうか僕達ほんとつい5分前にアコライトになった ベースLv14、ジョブLv1のヒール1すら覚えていないアコライトなんですけど!?」
俺はたまりかねて、相手がDEX130装備に変えているのも気づかず突っ込みシャウトを披露した。 次の瞬間ほぼ無詠唱のホーリーライトが25発飛んでくる・・・。
「威力は弱いから安心しなさい。」
そうは言いますけど、あーたINTだって補正こみで105ありまっしゃろ・・・と心の中で愚痴りながら支給された白ぽを飲む。 てゆうかなんでこんな目にあわなければならないんだ、俺・・・?
ことの始まりは20分前。俺はアコライトになるためにプロンテラ大聖堂のアコライト転職担当・マルシス神父を尋ねた。 そこには俺より先にアコライトになるための試練を与えられた男女のノービス二人がいた。 男はリングナート、女はエーディンと名乗った。 俺もアコライトになるための試練を与えられた。
「モロクの北にいる、シスター・マチルダを尋ね、ここに戻ってくること」
聞けば、偶然にもリングナートとエーディン、二人も同じ試練だった。 じゃあ、3人で行こうか、というところで登場したのが司祭長のフローラ。
「モロクまでお送りいたしますわ。」
そういってにっこり微笑んだ姿は、冒険者を始めて間もない俺にとっては何よりも心強かった。
(こんなに綺麗でやさしい人がいるんだなぁ・・・)
そんなことを思ってしまったことも今ではハゲシク後悔しています。 まあ、そんなこんなで「さぁ、モロクに向けて出発だ!」と聖堂を出ようとすると、フローラ司祭長に引き止められた俺達。 怪訝そうな顔をして彼女を見るとくぃくぃと「こっちおいで」をしながら微笑んでいるではないか。 言われるがままに彼女の元へ歩み寄る。瞬間ワープポータルが発動し、俺は砂漠の町へ飛ばされた。
「はぃぃぃぃいいい!!???」 「ここ、嫁ぎ先のギルドの溜まり場ですからポタめもってますのvもちろん聖堂前もめもってますから帰りも心配なさらず!」 「いやっ!それじゃ試練になりまへんやん!!!」 「過程より結果ですわよv」
主よ・・・試練ってなんですか・・・?(泣)
そして楽々と試練を乗り越えた俺たちは楽々とアコライトになりました。 で。 10分前に出されたポタに乗って俺たちは今、アマツにいます。 ちなみにホーリーライトで打ちのめされたのは5分前です。 どー考えてもおかしいと思います。 普通の冒険者が辿る道とは違う気がばりばりします。
「さ、気を取り直してアマツクエストをちゃっちゃと済ませてしまいましょう。まずはこの門番に話しかけて・・・」
風情も情緒もなく、通行証クエストを淡々と説明する、フローラ司祭長。 先生、アコライトになってまだ12分しかたってない俺達には何がなんだかわかりません。 そんなツッコミを先ほどのホーリーライトの恐怖から心の中にしまいつつ仕方なくくっついていく。
クエストの途中、河童やヒドラの山をホーリーライトで瞬殺していくフローラ司祭長が怖かったのはよく憶えているけどね・・・。
「はーい、こちらがアマツ名物畳の迷宮でございますぅー。」
フローラ司祭長はやけに高い声でバスガイドのように意味もない説明をする。 すっげーつっこみたいけどさっきのホーリーライトの恐怖g(ry
「えーこちらがアコライトたちの餌である銃奇兵です。ヒール連打で倒してくださいね。」
説明されて、エディ達が一斉にヒール砲を放つ。俺はというとヒールを憶えていないわけでとりあえず叩くが当たらない。
「こちらは雅人形。ノンアクですが、叩くと結構強い上に硬いので叩かないようにー・・・」
フローラ司祭長の言葉が終わるか終わらないかの内に俺はクリックミスで雅人形を叩いてしまった。 必然的に雅人形は俺を襲ってくるわけで・・・。
「うわっ!?いたっ!や、やめてくれ〜!!」 「もう!ノアルったら、おっちょこちょいですわね。仕方ありませんわ。」
瞬間、フローラ司祭長の周りに聖なる空気が立ち込める。
「主よ、我が目の前の哀れな死者、邪悪なる魔族を、清きものへと浄化するため、汝の御子のお力をお貸しください! マグヌスエクソシズム!!!」
ぎゃあああ!と叫びながら雅人形は跡形もなく浄化された。・・・しかし・・・
「いや、あのっ!普通リカバとかかけてタゲはずしませんかっ!?なんでわざわざ詠唱時間の長いマグヌスエクソシズムなんですかっ!?」
あまりにも対処がおかしすぎたため、俺は今まで溜まっていたツッコミの欲望を吐き出すかのように力いっぱい叫んだ。
「すごいねー、ノアルくん。まだアコライトになったばっかりなのにプリーストのスキルにとっても詳しいねー。」
エディが感心しているけど、今はそれどころじゃない。 目の前の無茶苦茶する司祭長を問い詰めるのが先決だ。
「うーん・・・?シフトクリックが面倒?!」
人差し指を頬に当てて、笑顔で首をかしげて答えられ、俺はズルっとこけた。
「ついでに言うとMEのほうがもともとSCに入っててラクチンだったのよー。詠唱時間2,3秒だしー。」
さらにがくッとこける俺。・・・め、面倒って・・・ラクチンって・・・。
「っていうかその2、3秒でも耐えられないんですけどっLv15のアコライt・・・」 「あ、カブキ忍者。」
ずべし。
言葉が終わらないうちに後ろから湧いたカブキ忍者に俺は容赦なく切り捨てられる。 フローラ司祭長がエディ達をかばいながら「あるあるw」と言って笑いながらカブキ忍者をホーリーライトで軽やかに倒した。
「えー、さっきのがカブキ忍者です。モンスターLvは軽く60超えてますのでアコライトじゃー歯が立ちませんよー。」
「はーい」と、二人の元気のいい返事が聞こえる。 俺はというと、まだカブキ忍者から受けた怪我で寝っころがっている挙句、フローラ司祭長にわざとなのか成り行きなのか踏みつけられている。
神よ、もしかして「コレ」が試練なのですか・・・? それではあんまりにもアンマリデス・・・。
追伸:その後、カブキ忍者が怖くてアマツにソロ狩りなんていけるわけがなく、ちまちまとフェイヨンDやカタコンで狩ってました。 なのでいまやリングナートやエディ達に余裕でレベル差を広げられました・・・。
俺が何したっていうんだ!!!コンチクショウ(泣)
〜終わり〜
|