2008年03月07日(金)
俺はこの世で一番尊敬し、愛している10代目から「獄寺君」と呼ばれている。 とてもお可愛らしい声で呼んでくれるその名詞は何よりも魅惑的な響きなのだが、時々疑問に思ってしまう。 野球バカは「山本」、笹川は「京子ちゃん」、アホ牛は「ランボ」、アホ女は「ハル」・・・。 これを聴くと俺の「獄寺くん」というのは少々かたくるしすぎる気がする。 俺はあなたの恋人のはずですよね!?
String Name -獄寺side-
「・・・10代目ぇ〜〜〜・・・。」 後ろからぎゅっと抱きしめて我ながら情けない声で呼びかける。 お優しい10代目は後ろから抱きしめてる俺へ少し向いて「なぁに?」と柔らかく応えてくださる。
「俺はなんで獄寺君なんですか?」
・・・「どうしてあなたはロミオなの?」みたいに聴いてしまったので10代目は「は?」と間の抜けた(しかしそれも愛らしいッス!)声で聞き返してきた。
「どうして他のヤツは呼び捨てなのに俺は『君』付けなのですか?」
何を言っているのかわからないという表情の10代目にもう一度問いかける。今度はわかりやすかったのか10代目は「あぁ」と納得したようだった。
「獄寺くんじゃ、嫌?」
そういいながら10代目はクスクス笑う。
「嫌じゃないんですが、他のヤツに比べてなんだか距離を置かれているみたいで・・・。」
10代目に一番近いのは俺のはずなのに。 抱きしめている力が少し強くなる。 10代目は抱きしめていた俺の腕をよしよしと撫でてその手を胸に当てる。
「・・・はやと・・・。」
10代目が控えめに俺の名前を呼ぶと、胸に当てられた手から10代目の鼓動がとても早くなるのが解った。
「毎回これじゃ、心臓が壊れちゃうよ。」
胸に当てていた手をどけて頬を赤らめ、苦笑しながらコチラを向く10代目にどうしようもなく愛しい気持ちが溢れてきて俺はまた10代目をぎゅっと抱きしめた。 10代目が俺の名前を呼ぶだけでドキドキするなんて・・・。俺は幸せ者だ。
・・・でも、時々は「隼人」って呼んで、その愛らしい困り顔も見せて下さいね・・・?
あとがき。 普通と違う行動をとるとドキドキしちゃいますよね。 あんな感じ。 ちなみにString Nameはただの変数宣言です(滅) 特に意味はありません。
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