+.゜*.。鳥籠の夢。.*゜.+
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カチ、カチ、カチ、カチ・・・
電池がなくなりかけた時計を
放置したまま過ごした一ヶ月
私の部屋には“時”が存在しなかった
時計はあっても、正しい時間はない
時計の針は、見るたびに
遅れていって
でたらめな数字を指すから
それでも
あの秒針はなかなか止まらなくて
早く止まってしまえばいいと
何度も思った
『いっそのこと、電池を抜き取ってしまおうか?』
終わりが来ることを分かっているのに
なんでそんなに頑張るのさ?
そんなジレンマに耐えれなくなって
結局新しい電池に換えた
今日の午後
そしてあの秒針は正しい時を再び刻み始める
私を縛る“時”が部屋に生まれる
惇
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