独り言
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2004年11月07日(日) 異邦人は「太陽を描かなかったのは、絵の具が足りなかったからだ」と嘘をつく

女王蜂は柵を越える

そこには王冠も王座も無く
彼女は自由を知り
そして謳歌する

一際大きく輝く羽をはばたかせて
限界点など無いと信じる彼女を
百年に一度の上昇気流が奪い
空高く舞い上げた

太陽に最も近い季節の中で
いづれ堕ちていく事を知りながら
それでも彼女は得意気に
世界の女王を
気取ってみせる


やがて彼女は熱病に犯され失墜し
かつての様に小さな王国で
売春婦として生きていく事になる

彼女の側近達は口々に
「女王様は全てを太陽のせいにするんだ」
と嘆いてばかりいる

雲はまだまだ大きくなる


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