独り言
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2005年01月09日(日) 失望で塗り固めた一枚のフォトグラフ

黒鳥が
スローモーションで飛び去り
淡い湿原には
痛々しい斜光だけが取り残された

ここに来るまでに
身に付けていたものは
全て善良な悪党共にくれてやったから
僕は二度と
窮屈な踵に悩まされる事もない

今まさに
崩れ落ちる存在を慈しむ様に鳴る風のアンサンブルに
僕は恋をして

失恋する


明日があると信じるから
今日を生きられるのだろう

「明日になれば全てが変わって
全てがうまくいくハズさ」

明日という存在は
僕らに残された最後のノアの箱舟なのだろう

希望があるからこそ
失望も時として輝くのだろう


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