独り言
i p f


2005年06月25日(土) 空の上から僕らが見えますか?

閑静な塵置場で
僕はそこに漂う依存症達の生活に立ち入る

ある男が
昨夜発作を起こし
自ら救急車を呼び
病院へ行ったという

地を這う様に生きる彼等の未来が
いったいどんな希望を差し出したというのか?
その命に何を求めるのか?


彼等は五分置きに死を嘆き
決まって最後にこう付け足す
「生きる事はとても難しくてかなわないが
死ぬ事はもっと難しい」と



草葉の陰から一通の手紙が届く頃
すでに依存症達はそこに居らず
残された僕は
その手紙を無限の可能性に託すが
それは僕が仕立て上げた
フィクションに過ぎない


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