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2007年07月13日(金) ■ |
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伯爵長編・カンテラ伯爵と透明人間Z・2 |
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僕にとって透明人間のイメージは、普通の格好が逆に目立つ。である。
コートに帽子サングラス。包帯で体を包み肌を見せないようにしているという何かを隠しているさまがとても怪しい。普通であろうとしていることが疑わしさを持たせるという逆転がおもしろいなあ、と思いながら透明人間の挿絵を見ていた小学生のころ。 変な人間ほど、自分のことを普通だと思いたがるという原理に気づいた中学生時代。
だから、僕は透明人間というものについて考えるとき、むしろ彼らは人の目に着きやすいように頑張るんじゃないのか、なんて考えたりした。
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