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海老日記
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2007年07月16日(月)
伯爵長編・カンテラ伯爵と透明人間Z・3

 というわけで、普通のことをすると余計に変に見えるような変わり者が世の中には多いようで。



 そういう人間のことを考えると、透明人間と同じだな、なんて風に捉える。
 何が透き通ってるのかはわからないけれど。



 
 そんなことを考えながら食堂でカレー食べてると、後ろから声がした。
「不言実行と有言実行って両立できるのかしら?」
 ……こいつ何言ってるんだろう?
 っていうか、誰?


 後ろを見ると、黒い膝丈まである上着を着た女の子だった。
 なんだこの子、全然透き通ってないぞ。っていうか、濃い。
 もしかしてそっち系の子か?

「あの、何言ってるんですか?」
「この頃私のこと見てたけれど、何?」

 会話文に会話文で返されてしまった。

 しかし気に障るほどに僕はそんなに彼女のことを見ていたのだろうか?




 そんなこんなで、僕は佐々木女史と友達になったのだった。