縁起モノの商品に必ずついてる体験談、あれを真実だと思ってる人がいたってことですね。元コピーライターとして素直に嬉しく思います。私が一番得意だったのがあのジャンルでした。体験談、ヘッドコピー、囲み、キャッチ、もう楽しくてしょうがない。中でもフェロモン系、大好き。

たしかにあの財布の広告は作りすぎ。制作現場のレベルの低さが露呈してます。体験談やボディーコピーだけで売る力がないから、ありもしない統計の円グラフだの存在しない科学者の実証データだの、余計な材料が増えてくる。材料の嘘は、売ってる側が知ってちゃいけないんです。「業者から持ち込まれた資料を使っただけです」と言い抜けられないのが自社開発商品の弱みなんだから。

ただ、今回はやりすぎだったけど、すべてが悪じゃないんだよー。
「このお財布があればお金がたまるはず！運がよくなって性格も明るくなって物事がいいほうに回転するはず！早く明日が来ないかな〜♪（機種依存文字）」
っていう『希望』が一万数千円で買えるんですよ。しかもお財布までついてくる。豪華な鯉の柄で注目集めまくり！（龍、布袋様などに図柄が変更される場合があります）

少なくとも私はそう思ってコピーを書いていた。
絶対宝くじ一等が当たるわけじゃないけど、「今まで宝くじを買わなかった人」があの「財布を買って宝くじを買って中に入れておいた」ら一万円くらいは当たるかもしれない。ああいう縁起商品は、直接「金を稼ぐ力」や「運がよくなる力」はなくても、とにかく現状から一歩踏み出す後押しをしてくれると思うのです。

つうかな、何もしなきゃ何も起こらないよ。金も女も、部屋でエロゲやってるだけじゃ降ってこないよ。だったらソフト買う金でナンパして飯でもおごれ。もちろん胸ポケットにはローズクォーツを忍ばせてねｖ
「高嶺の花だったモデルの彼女もこの石のおかげでゲットできました」
東京都　Iさん（36）