この職業やってますと、いろんなお客さんに出会います。 んでもって、ガス馬車というある意味動く個室で商売するため、話す機会も多いです。
●むかつくばばあ
正確には21日なのだけど・・・。 あるお客によばれ、迎えに行く。 そこは、迎車をフルに使い切るところ。 迎車とは、お客に電話で呼ばれ、迎えに行く際に入れるメーターの種類。 前書いたと思うんだけど、初めてよんでくれる人のために解説。
通常、ガス馬車は初乗り二キロまで660円となる。で、二キロ以上になると、80円ずつメーターが増していく。 迎車の場合は、660円のままメーターが増えることはない。 ただし、二キロ以内で迎えに行った客を乗せた場合、迎えに行った距離+お客を乗せて走る距離(以後実車距離とする)が二キロを超えた時点で740円となる。 二キロ以上のお客の場合、お客を乗せてメーターを賃走に入れたらすぐに740円となる。
で、迎えに行って乗せた。 お客は二人連れのばばあ。 迎車は振り切っているので、お客を乗せてメーターを入れた瞬間に740円にあがる。 すると、一言めに 「乗ったとたんに740円になるわけ?迎えに来て740円ってのはぼったくりだわね」 かちん。 いきなりこういうことを言う客がいるというのは知っていたが、実際に乗せたのは初めて。 ガス馬車御者によっては「お客さん、タクシーってのは、ずっとこの方式でやってるんだよ。のったことないのかい?」と皮肉たっぷりに言うそうだ。 おいらは、さすがにそういうことはいえない。というのも、おいらもガス馬車御者になるまで、そういうシステムがあることを知らなかったからだ。 ただ、この業界に入ってみると、当たり前といえば当たり前。 考えても見ればそうだ。
まず、電話が入って迎えに行く。 その時点で、ガス馬車御者は、ある特定のお客のために車を走らせ、迎えに行くのだ。言ってみれば、ある特定のお客のために労力と燃料、その他を使うということなのだ。料金が発生してもなんらふしぎではない。 でも、東京に住んでいる人だったりすると、ガス馬車も流しが多いので、わざわざ車を呼ばなくとも乗れるから、そういう制度があることも知らない人がいるのも理解できるので、おいらは上記のような説明をする。
でも、その客は言いやがった。 「でも、取れる客からしか取らないんでしょ?取れない可能性もあるから、取れる客からがっぽりとる、ってわけよね。いやらしいわ」 660円くらいでがたがた言うあなたはいやらしくないの?という言葉はさすがに吐けずに乗せていた。 しばらく無言で乗せていると、ここで降ろして、という。 どうも腹が減ったので、なんか食べていくらしい。 そばにあるのはファミレスのガス●のみ。 すると、そのばばあ、吐き捨てやがった。 「ガス●はおいしくないから嫌なのよねえ・・・」 おいらに金を渡して降りていく二人組みの婆。
・・・。 嫌なら乗るなよ。嫌なら入るなよ。 あんたら、そこで働いている人に対して失礼だという感情はないのか? 手を抜いて仕事しているわけじゃないんだからさ。 別に、好きで初乗り660円で仕事しているわけじゃない。 国土交通省がそう決めたからそれでやっているだけであってね・・・。
まあ、そんなことはどうでもいいけど、 自分の行動に対し、常に愚痴ばっか言いながらやるんだと、つまらんだろ? もうちょっと人生楽しもうという気は無いのか? うちの喘息フィリピーナも無駄に人生過ごしてきたと思うけど、あんたらもかなーりそんしてるよね。人生。 同じことするんでも、前むきにするのと、後ろ向きにするんじゃ、だいぶ自分の感覚が変わってくると思うんだけど・・・。
世の中には変わり者が多いよね。
●女の子ドライバー
本日、事故で怪我した女の子を載せた。 彼女も、かなりの車好き。 ゆずのアコードワゴンの話をする。 すると、突然悔しがり始めた。 そんないいものがあるのなら私が買うのに。 おいおい、別にアコードワゴンがほしいわけじゃないでしょうに。 でも、いいイメージは持っていたらしい。 まあ、おいらも元々アコードワゴンは欲しいと思っていなかったけど、いい車であるとは思ってたからね。 でも、彼女の悔しがり方を見ていると凄くいい買い物をしたような気になっているおいらがいた。
・・・でも、おいら、運転させてもらえないんだよな・・・。
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