日本人なら、一度は外来品にあこがれる。 有名ハンドバッグ、有名外車、外人の彼氏彼女…。 やはり手の届かない存在だからかもしれない。 特に、外国人の彼氏彼女は手の届かない存在かもしれない。 ハンドバッグや外車は、お金さえ積めば手に入る。 しかし、外国人の彼氏彼女は、まず特殊な環境でしか手に入らない。 恐らく、その『特殊な環境』になるとしたら、以下の条件を全て(が理想だが、最低一つ満たしていても可能性はあるかな?)満たさなければいかんだろうね。
・外国に滞在したことがある(旅行も可) ・外国人の友達がいる ・外国の生活習慣を熟知している ・外国語が流暢 ・外国のユーモアがわかる ・云々。
で、尾篭な話になるが、男にとって外国の女性はある意味憧れである。 外国の映画のヒロインのような金髪。 バスケットボールを二つお持ちのような豊満なばでぃ。 ちょっと大胆(?)な性格。 その他もろもろの要素はあると思うが…。 繰り返す。ある意味男は外国の女性に憧れておるのだ。 現在憧れているかどうかは別として、男なら一度は憧れたことがあるはずだ。(ちょっと断定) しかし、上記の条件を満たす人間などそうはいない。 どうしても外国の女性と人間関係(やわらかい言い方をあえてしてます)をもとうとするなら、お店(!?)に行かねばならない。
…。 んで。 胸を高鳴らせてお店に行ったとする。 お金を払ってじゃあ、人間関係を構築しようか、となった時、部屋に入ってきたのが、日本の芸者さんだったとしたら、愕然とするでしょう。 狐につままれたと思うかもしれない。 なんであんたがここに!!?ってなもん。 たとえ、それがどんなに若村真由美のような美人であったとしても。 (あの人の芸者姿、いいよね←関係ない?)
…長い前置きはこれくらいにしておいて。 おいらは、それと非常に近い経験をしました。
おいらは、知り合いから貰った外国のカブトムシの幼虫を飼育しています。 もともと、外国のカブトムシは検疫の問題上、生きたものを輸入することはできませんでした。 ところが、規制緩和され、外国のカブトムシが日本に流通するようになったのです。 恐らく、デパートや、ホームセンターの生き物売り場の所に行けば、オオクワガタ等の日本の希少種に混じって、外国のカブトムシも売られているはずです。 生きている外国のカブトムシ。それは、図鑑でしか見ることのできなかった異形の昆虫を目の当たりにできる、昆虫好きの男の子であれば、誰しもが憧れる存在でございます。 その幼虫を貰った時は、ついに自分の手元に生きたカブトムシがくるのだと喜びに打ち震えたものでございます。 お店では実物を見ています。 しかし、売り物である以上触れることはできません。 お店にあるものは触れませんが、自分が飼っていれば触ることはできます。 その機会をついに、手に入れたのでございます。 最初に貰った幼虫は、蛹になりましたが、こちらの設備不十分で天に召されました。 その後、後に続いたカブトムシがついに蛹になりました。 そして、蛹室で、成虫になったのも確認しました。角は見えませんでしたが、足は確かに羽化し、成虫のもの。そして、お尻もオスのもの。ということは、三本以上角を持つカブトムシとの対面が可能となるのです。 いよいよ…いよいよそいつがおいらの目の前に現れるのです。 そして、ついにゆずからメールが入りました。 「カブトムシ、腐葉土の上に出てきてるよ」 おおーー!! ついに、会えるのね。 おいらは、仕事が終わったら飛んで家に帰りました。 そして、虫かごのふたを開けます。 ごたいめーん!!
…って、あれ?
二本の角。見慣れた色に、見慣れた姿。 あなたには、何度もお目にかかってますよ? おいらがまだ幼少の頃から、あなたのお姿は何度も拝見しております。
…ってか、なんであんたがここにおるんじゃ!!?
それは日本のカブトムシ。 決して悪いことではない。我が家にカブトムシがいる。 それだけでもおいらは満足。 でも…ねえ。 肩透かしを食ったわけではない。 大きさは立派なものだ。元気で申し分ない。 でも…ねえ。
そんなおいらの心を見透かしたのでしょうか。 カブトムシは、ぴゅっとおいらにおしっこを引っ掛けました(−−;
うちの親に聞いたところ、どうも、渡した幼虫に手違いがあったらしい。 あ、そう(^^; ま、いいけどさ。
しかし、三月にかえっちゃって、あんたどうする気? 夏まではまだ大分時間あるよ? 夏まで面倒は見ましょう。その後は、自然へ帰るがよろしい。 とにかく長生きしてね。 せっかく生まれてきたんだしね。
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