わんぱくルンバの冒険日記

2003年04月17日(木) 破壊の1歳、創造の2歳

 ここ数カ月でルンバがハマッている玩具、それはブロックである。最初は意味もなく積み上げていただけだったのに、最近ではすっかり彼なりにいろいろなものを想定して作り上げるというクリエイティブな作業に没頭するようになった。作るものは飛行機だったり、家だったり、電車だったり、動物だったり。もちろん完璧なものが作れるわけはなく、
「何作ったの?」
 と聞かないと、それが何であるかわからないことが多いけれど、それでもあの破壊神ルンバが創造的作業にいそしむ姿は、嬉しいものである。

 思えば1歳は「破壊の時代」だった。あの頃の彼の楽しみは形あるものを壊すことに向けられていたため、棚に並ぶ本やCDは引きずり出すわ、取り出した本をさらに解体して遊ぶわと大変だったものである。当然ブロックだってほかの人が作ったものを壊すのが専門。壊す塊がない時には投げて遊ぶとか、とにかくブロックの使用法として間違っていたことだけは確かだ。

 それがいまやどうだろう。ブロックをブロックとしてちゃんと遊んでいる。「創造の時代」へと突入したのだ。そのせいかどうか、むやみな悪戯をすることも少なくなった。本やCD、パソコンもそうそう無茶な被害にさらされることはない。こんな側面だけ見ると、ビバ!2歳児!!と叫びたくなる。少しでも思い通りにならないと怒り出し、せっかく作ったブロックもグチャグチャに破壊する、扱いの難しいお年頃であることに目をつむればね(無理か…)。

 そんなわけで今日も持てん限りのクリエイティビティを発揮し、ブロックでの創作活動に打ち込んでいたルンバ先生。ひとかたまりの作品を作り上げると、
「びてびて〜!(見て見て)」
 と見せにやってきた。

 「何作ったの?」
 やはり何だかわからぬその物体を前に、いつものようにルンバに質問してみる。
「これね、ぶたさん!」
 おお、ぶただったのか! そりゃまた斬新な発想で。
 感心していると、ルンバはやおらその「ぶた」を動かし始め、ひとこと。
「ぶたさん、おしり、ぷりぷり!」

 プリンとしたルンバのお尻が大好きな私と夫は、よくルンバの後ろ姿を見て、「お尻プリプリしてる」などと笑いあっている。どうやらルンバの頭の中には、その言葉がいつの間にかインプットされていたようである。

 にしても。

「おしり、ぷりぷり」。
 その言い方があまりに可愛くて、その後何度も言わせようと試みてしまった私たち夫婦なのであった。


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