わんぱくルンバの冒険日記

2003年05月21日(水) 絵に描いたような2歳児

 昨日の朝、保育園に行く途中、
「おさんぽ、いきたいの」
 とつぶやいていたルンバ。
 雨が降るのは夕方からとの予報だったので、
「じゃあ、先生にお散歩行きたいってお願いしてごらん。きっと連れて行ってくれるよ」
 と言い聞かせていた。

 ところが。私が保育園を出る時にはご機嫌で、姿が見えなくなるまで両手を振り、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、「バイバーイ」と盛大なお見送りをしてくれていたというのに、その後、「お散歩に行こう」と誘われると「いかない!」と言って拒み続けたらしい。
 結局、「いかない」と言い続けたルンバとKくんだけは園に残り、園庭で遊んでいたのだとか。

 連絡帳でそれを知って、驚いてしまった。しかもルンバ、いざ皆が散歩に行ってしまったことに気づくと、
「あーーー! おさんぽ、いくのー!」
 と猛烈に怒り出したというのだ。しかし時すでに遅し。もう追いかけてはいけないことを知り、ものすごく怒ったらしいが、怒るだけ怒るとすっきりして、Kくんと一緒にニコニコ遊び始めたとのこと。

 さて、今朝。久々にカラッと晴れて、お散歩日和となった。登園すると担任の先生が、
「ルンバくん、おはよう! 今日こそはお散歩に行こうね」。
 なのにルンバは、
「ぶろっく、するの」
 と一向に外に出ようとしない。
 あちゃーと思いつつ、先生に
「昨日はお散歩に行かなかったそうで、すみません」
 と言うと、
「いえ、いいんですよ。昨日学習したから、今日はきっと行きますよ」
 とニッコリ答えてくれる。申し訳なさそうにしている私の様子を見て、先生はさらに続けた。

「お母さん、最初からそんな聞き分けのよい、お行儀のよい子でなくてもいいんですよ。少しずつ学んでいけばいいんですから」
「ルンバくんは、絵に描いたような、保育士の教科書で“2歳とはこんな子ども”と出てくるそのままの子だねって、よく話すんです。でも、最初はこちらの話を全然聞いていなかったのが、今はジッと顔を見ながら一生懸命聞いているし、少しずつ学びながら、どんどん成長していますよ。きっと3歳になるころには、“あのルンバくんが、こんなにお兄ちゃんになった”って言われるくらいに変わっていますよ」

 ……なんだかすごく安心してしまった。
 親としては先生や周囲の人たちに迷惑をかけることを気にするあまり、子どもに対して最初から「大人にとっての良い子」であることを求めがちだけれど、「最初からそんな風である必要はない」と言われて、スーッと肩の力が抜けた。子どもなりの発育の過程を大事にしながら、少しずつ社会性を身につけさせてあげればいい。そんな風に先生に接してもらえて、ルンバも私も幸せだなと思う。
 私もルンバには大らかな心で接してあげたい、とつくづく思った朝でした。


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