ダメダメちゃむ日記
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2002年12月17日(火) |
お願い!<(_ _)> |
「性と生について」(性と生について語り合おう!)コンテンツに、僕の生徒の叫びを書き込みました。(本人はPCを持っていないので)
「徹」は中3の女の子です。受験生です。部活にも勉強にも生徒会活動にも、本当に一生懸命頑張っている生徒です。今日、国語の授業が終わった後、 「先生、相談があるんですけど……。読んでもらえますか?」 と差し出されたノートの内容は、僕が一昨日「愛なしでは生きられない」で予想していた通りの現実でした。
僕は昨日、彼女のクラスの授業で言った。 「心が傷ついた人は誰かにそう言っていいんだよ。言わないままだと、大人になってからその傷が噴き出すよ。言えないなら書きなさい。悩みや苦しさを文字にして書きなさい。そうすることで初めて自分が理解できることもあるんだよ」 と、国語の教師として、悩み多き受験生に「書くこと」「読むこと」を勧めた。 僕はいつも、3年生に対しては本音で話をする。「今」しかチャンスがないからだ。その言葉が自分に返ってくることは、あまり期待していなかった。でも、覚悟はできていた。 ――発言しただけの責任は取る―― それは人間としての、教師としての僕のモットーだ。
彼女のノートを読んだ僕は、返事を書くことも推敲もできなかった。僕一人が簡単に解決できる問題ではない。これはただの文章訓練の作文ではない。彼女の魂の叫びだ。そして、彼女の母の、家庭の問題だ。けれど……。 あれほどまでに頑張り屋の彼女の、どこにこれほどの悩みが隠されていたのだろう? 以前、国語の授業の中で僕が性の教育を語った時、こっそり恋愛相談に来た彼女に、僕は本気で答えたけれど……。 彼女は、これほどの悩みを、自己の存在価値に関わるほどの悩みを、これまで誰にも語れずに来ていた。なのに、その悩みを何故、担任でもない、3年部の教員でもない、ずっと信頼してきた部活の顧問でもない、ただの教科担任の僕に打ち明けるのか!? それは僕が「語っていい」と言ったからだ。「語るべきだ」と言ったからだ。 昼休みと放課後、少し彼女と話をした。僕のサイトに載せること、匿名を守ってその上で皆に語り掛けることの許可を得た。 「徹」――今日初めて彼女が自分につけたHN。何と彼女にふさわしいHNだろう。何に対しても、徹底的に、徹頭徹尾頑張り通した彼女が選んだHNが「徹」という男名前であったことが、同じ女性でありながら一人称を「僕」で通す自分と重なって、ほんのちょっぴり切なかったけどね。 帰宅後、僕はまず自分の日記の一部をプリントアウトした。僕にできるのはそれくらいだから。アドレスとタイトルを切り取って封筒に詰めた。@今の彼女と僕はあくまで「生徒と教師」だから。
さぁ、あとは皆様よろしくお願いします! <(_ _)> どうか、徹に語り掛けてやって下さい。徹はPCを持っていないので、僕がプリントアウトして彼女に渡します。名前も知らない「あなた」の声を、徹は待っているのです。<(_ _)>
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