夢見る汗牛充棟
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2002年02月24日(日) キノの旅

●『キノの旅�機銑検戞〇�雨沢恵一(電撃)
●『キノの旅�后�
〜一応言っとく―さよなら〜
キノとエルメスの旅の物語。短編連作。
二人がいろんな国を淡々と巡ってゆく。
キノはマレビトというか、来訪神みたいなものかなと思う。
神が主役だから、淡々としているのかな。
キノはもてなされればそれを受け、仕打ちを受ければ仕返しをする。
超越者な雰囲気。キノを迎える国の人々が右往左往してます。
人々は人間で。キノは人間の喜怒哀楽をただその身に貯めて
ごちそうさま、と次の国に向かう。
初めて�気鯑匹鵑聖�、小説なんかな?これ、と少し悩んだ。
『新感覚ノベルズ』という所以なのか。世界と国の人々の
描かれ方は、余計なものを省いて、一点を凝縮した純粋な結晶。
それらは全て思い当たるけれども、どこか違う。
時に愛しく、時に酷く醜く惨たらしい。それは、すべて返せば
己に内在するもの。で、うう、嫌だな…とか思う。
それがすべてじゃないよ、と反論したくなる。
キノの視点に立って読むのは、私には難しい。

旅人は旅人でしかないので決してそこに住み続ける人間の
固有の思いを共有できないだろう。
旅人にできることは、わかった気になること、それにより
一方的に何らかの連帯感あるいは想いをいただく事。
ただ、それにつきます。…個人的な意見。
冷たいけど、でも、これはこれで、好きなんだけどね。


恵 |MAIL