夢見る汗牛充棟
DiaryINDEX|past|will
2003年01月25日(土) |
読了 堕悪獲琉賦物語 (多少ネタばれ) |
さて、読了しました〜。 といっても、一巻だから、プロローグって感じです。 続きはまだか。
ええと、異世界のファンタジーです。 『アイスウインドサーガ』 で 地上世界の異端者 として活躍する ダークエルフ ドリッズト・ドゥアーデンの過去話。 ご幼少のみぎり何があって彼は生まれ故郷を捨て、地上世界で生きる ことを決意したのか…とか、そこいらが語られるんであろう(推定)
TRPG系のファンタジー世界に馴染みがある方にはよろしいのでは ないかと思うけどどうだろう。
ダークエルフが好き!とか尖り耳を描くと肌は褐色で髪は青みがかった 白か灰色、目は青もいいけどアメジストか琥珀色も捨てがたい、という 方にもお奨め。TRPGでダークエルフを出されても、敵役だと思えず 友好を深めようとしてGMを困らせたことがある、そんな貴女にもお奨めです。
大人な、諦めつつ仄かな憧れをひらめかせるラヴェンダー色の瞳の ダークエルフ、によろめいたわたくしとしては、まだ瑞々しい少年 ドリッズト君がとても可愛らしくて 「もうちょっと大きくなって百年経ったらまた会おうね」って感じでしょうか。 まぁ、彼ったら 白さ際立つ輝くキャンパス って感じ。
地上にでると、綺麗なんだけど、疲れ、諦め、喜び、ささやかな希望、 年月の苦悩とかが重ね塗られて えもいわれぬ美しい色合い に…。
といっても、故郷でも異端者な彼はなかなか苦労しております。 持ち前の豊かな才能でわりと難なく切り抜けているように見えるのが 彼の損な所かもね。
なんちゅーか、友達ってものがいないのが辛いところですね。 てゆーか、友達を作れない社会って嫌だなぁ。
想像では地上の生き物に対しては冷酷無比に振舞う恐ろしい 種族でも、彼ら同士ではそれ相応の友情、信頼があると思ってた。 しかーし!! 一族内も、他氏族間も、裏切り推奨。
彼らはエルフと同じ種族で、政争に負けて地上から地下世界に逃げ、 住み着いたらしいですが、おかげで地上を憎むこと憎むこと尋常じゃない。
ドリッズト君以外は、ほぼ皆ルールブックで敵キャラとして紹介される 判で押したようなダークエルフさん。こいつは教育の賜物でしょうか。 やっぱ、政教分離は必要不可欠だ。
召喚された魔獣に 「君だけだよ、グェンワイヴァー…」 と語りかける 信頼できるお友達を欲するお年頃なドリッズトくん。
完璧な女系社会(っていうのか?)で男の立場低くて、怖い姐さんたちに びくびくしながら過ごす日々。ちょっとシンデレラと重ねちゃったよ。
彼の父親にして剣の師匠ザクネイフィン・ドゥアーデンさんは皆に ザクと呼ばれています。どーしても変なモビルスーツを思い浮かべる この頭をどうにかしてほしい。ものすごい剣の達人なのでもしかしたら 赤いやつかもしれないな…とか。ファンタジー台無しです。
本の表紙に印刷のキャラクター紹介が個人的にいやんな感じでした。
ナルフェイン・ドゥアーデン: ドゥアーデン家の長男だったが、弟ディニンに暗殺されて物語冒頭で死去。 強力な魔術師だった。
…そうか、物語冒頭で弟に殺されるのか…ふーん。
|