夢見る汗牛充棟
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2003年02月02日(日) さらに読書と無関係の日記

昨日おもむろに友人に

『我初詣に行かんと欲す。小田原に来るべし!』
と誘われたので出かける。どこに行くのかは知らぬ存ぜぬまま。
「ま、いいか」 と東海道線でぼけぼけ小田原へ。

今日の清水は、微妙に風花が舞う寒い日でした。
そんなだからその先ずっと軽く雪が降ってました。
故に仄かに嬉しい。

小田原から大雄山線で終点まで。
途中の「はっぴゃくらかん」(八百羅漢)という駅名が
果てしなく気にかかる。洞穴に入ると全身を金色に塗った拳法の
達人が800人いて、その試練に打ち勝てば秘伝を授かるという
修行スポット…ってことはないよね。香港映画じゃないし。…ちぇ


大雄山 最乗寺  が、友人の目的地だと判明。

「護摩は焚かなくていい。もうやったって家族から言われてるから
今日はお参りだけ」


との台詞で そっか、よくわかんないけど密教系のお寺なんだな と理解。
(曹洞宗のお寺だった)

て、いうかお寺に初詣に行くのは初めてで、目から鱗でした。
そうか、寺に行くのもありなのか、と。

「お寺で初詣するんだ。知らなかったよ」
「じゃ、あんたは何処でするんだ?」
「神社…東照宮とか」
「え?わざわざ、日光まで!?」
「久能山東照宮だよ」
「は?」
「徳川家康の!!」


…有名じゃないのだろうか、久能山東照宮
徳川家康の墓所があるんだ!
(その右奥には馬の墓所があるんだ!!)

地元民として、ちょっと(ものすごく)悔しい気分。

最寄駅から一本道で徒歩にて小一時間ほど。ほぼ山登り。
看板によれば、紫陽花が植えてあるらしいので、時期が
合えばさぞ美しかろう。が、現在は枯れた茎くらいしか
判別できない。

ちなみに、バスが1時間に2本の割合で出ている模様。

疲れるけど、雪がぱらぱらする歩行者用の参道を歩くのは
気持ちいい。杉の樹が太いの太くないのって。太いんです。

人が二人で抱えてもまだ余るような大樹が、しこたま
そびえていて圧倒された。心情として、つい触りたくなるのは
不思議だな、と思いつつぺたぺた触る。
とにかく樹がすごい。二本が一本にくっついたようなのもあったり。

【伐ったら死刑】というふうに厳しく保護されてきた云々と
通りすがりの看板に書いてあった。
曰く、大体樹齢350年〜500年くらいの樹木なんだそう。
長生きです。木霊。

寺では、天狗が非常に男前で見とれる。
二人一組だが、剣を持った嘴の方が見てくれ若者で好みだ。
あと鉄下駄がいっぱい。天狗が履くのか?やっぱ。

奥の院まで上っていったら、急で真っ直ぐな鋭く試練な階段が
非常に心臓破り
でありました。途中で一度立ち止まる。
とどのつまり、階段の急さにわしは敗北を喫したのだ。くやしい。
疲れた、と思っていたら、当該階段昇りで気分が悪くなった参拝客が
あったらしく救急車が来る。びっくり。
お参りしようと財布を見たら、可愛い可愛い500円玉が一枚きり
入っていた。泣く泣く手放す。辛い離別であった。

ちなみに、帰り道で数えたら、急勾配一直線階段は210段でしたとさ。
だが、階段はそれだけではない。第二第三の…。


そして、微妙に足と股関節が痛いなぁ、と思いつつ
運動不足という言葉を噛み締めてる今、現在。


恵 |MAIL