夢見る汗牛充棟
DiaryINDEX|past|will
2003年02月25日(火) |
たぁる・きゃぼっと君だし 【ゴルの無法者】 |
●反地球シリーズ2『ゴルの無法者』ジョン・ノーマン(創元推理文庫)
反地球シリーズの第2冊目。 主人公は、友人(体育教師)曰く 〜若いイギリス紳士。彼は、物静かで 気持ちの良い男だったが、ときおり心ここにあらずというか孤独な表情を ちらりとのぞかせることがあり、教養あるイギリス人が、おそらく中身は われわれと同じようにセンチメンタルで血気さかんであるにもかかわらず、 そのかげに自分の感情を隠そうとする堅苦しい楯の向こうに引きこもって しまうようなところが〜 あるタール・キャボット君 です。
ややこしいけど、要約すると 「英国の紳士でございと、澄ましちゃいる けど、まぁ一皮剥けばおれらと大差ないさ」 と言っているのかな。 あなたの観察眼は、私の認識と概ね一致します。 わしの英国紳士に対するそこはかとない憧れは完全崩壊しましたが。
考えてみたら、異世界に召喚されて、いろいろ大変だったけど一件落着、 好きな女とこれから幸せに暮しましょう…って時に「はい、用済みだから 帰ってね」と強制送還させられたのだから、影の一つや二つできてても おかしくないんでした。うん。
地球にて鬱々と暮すタール君、念願のゴルへの帰郷。 「ハニー、パパン、タールは帰ってきたよ(はぁと)」
〜天にも昇る気持ちで故郷を訪ねてみればぁ、今は昔となりにけり。(ベベン) 草生い茂る荒れた荒野が広がるばかりぃ。(ベン) 街はいずこへ?愛すべき人々は?(ベベベンッ)〜
一体何事?神官王の思惑は?ってな感じで、問答無用ですべてを失った タール君は多分その謎を明かすため旅立つのでした。
…みたいな〜。んと、1冊目より面白かったです。 でも、相変わらず、女にもてまする。それはやっぱしお約束 なんでしょうか。まだ、続くんですが「3巻」を持っていないのが 辛いところ。現在書店で買えるのか、これは。
|