夢見る汗牛充棟
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2006年07月18日(火) 微生物を探る 服部勉

新潮選書

図書館で借り。読了。

お酒から発酵、発酵から酵母そして、微生物へという流れで
なんとなく借り。

知らないのに知りたい人がそれほど困らずに読み通せるので良かった。
わかんない人は、何を知りたいのかもわからないもの。借りたものの
難解すぎて数頁でごちそうさまーとなってしまうんでは嬉しくないし。

ガイダンス的にやさしめに興味をそそられるように微生物について
微生物を研究してきた人々と彼らが解き明かそうとした事
解き明かした事、まだ解き明かせていない事など探求の作業に
重点を置きながら書かれています。

目に見えない何かが「生き物だー!」と言ってのけるだけでも
ものすごいことだよなーとつくづく。
目に見えないものを扱うだけにリスクも恐怖も大きかろうに
それでもある種の人はそれを知りたいと欲するんだなぁ。

除菌だ消臭だともてはやされている現代ですが、そこにもここにも
あそこにも見えないだけで確実にいる彼らは自然の中でなにがしかの
役割を果たす生き物の一種で、脅威にもなり、益もあり……な訳で。

汚れた手を洗うとか、うがいをするとかは大事ですが、病的に殺菌滅菌
してもいいことないし(一生無菌室で暮せるのなら別ですが)
基本だけ抑えて鷹揚に逞しく微生物の類と共存したいなと思います。
……できれば。

地球のできたての昔、酸素のなかった地球の主となった微生物が頑張った
おかげでいまのわしらがいるんだから、すごいことだなぁ、と。
人間が表の番長(死語)なら微生物さんは裏の番長(死語)なんですね。

そして、人間が自滅か他ののっぴきならない事情にてうっかり滅亡して
しまった場合、「茶色くてすばしこい彼」も生き残りましょうが、まず
まちがいなく微生物は生き残ってまったり暮すんだろうかなぁ、とか
つらつら考えてしまう読後でしたとさ。

……今回はものすごーく本を延滞してしまいました。ごめんなさひ。



ああ、三連休のあとはかったるー。
でも決算の関係で税理士さんがみえたり、ばたばたと急がしめ。
これから下旬だから、支払とか請求とか忙しくなるばっかりじゃーん。
ほほほほほ。

豊穣の海(四)を読んでいますが、なんというか辛いですいろいろと。
多分暗い気持ちの時に読んじゃいけないかもしれない一冊だわ。
自分がめげて泥沼になるかもしらん。

今日は大雨。明日も雨っぽい。
ちょっと肌寒いくらいでした。土日あたりはとろける暑さだったが。
今年は、なんとなくセミの声が遅いような気がする。

でも、日照時間少ないなりにブルーベリーがつまみ食い可までに熟した。
初食べ。 でもまだ完熟まではいかないので甘みが薄かった。


恵 |MAIL