夢見る汗牛充棟
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2006年10月01日(日) 邪魅の雫  京極夏彦 つけたりベランダ備忘録

何時の間にか新刊が出ると喜んでうはうは言いながら
本屋に駆け込んで購入するようになっていた。謎。

高い。厚い。重い。の三拍子揃っている素敵な本。
ダンベルの代わりに用いることができるし、
角でがっつんと人を殴れば相当に痛いこと請け合いな一冊。
……って新刊をゲットすると結構な割合で考えてます。今回はまさに。

最初の二百頁くらいとにかくかったるかった。とっつきにくくて。
それくらいまでは本が分厚くて開きにくいのでやたらと手が疲れるし。
とにかく、筋力ないなぁ、と。

今回、関口さんがそんなに壊れて見えなかったけどあの本の中では
壊れていないように見える程度のものなのか、はたまた順調に回復して
立派に社会復帰しつつあるのかはようわからん。でも関口さん好きー。
なんとなく好き好き。

読後は、本を手放せるので腕は軽くなりますが、気分というのか
心だか、頭だかわかりませんがそっちは確実に重くなりました。
途中でいろいろ自分が怒られているような気分にもなるし。
なんというか、くたびれました。とっても。




昨日の備忘録

ベランダのワイルド苺と差し芽をポリポットで管理していた
甘ラベンダーとレモンバームを草取りがてら母の畑へ移植した。

なんつーか、畑はいや多分あれは雑草園と呼ぶべき場所だった。
腰丈まで草ぼうぼうの中に埋もれるようにしてサツマイモやら
ネギやら植わっているのは趣深いと言うんだか、なんなんだか。

鍬だの鎌だのふるってがしゅがしゅがしゅと草を刈りまくり。
刈りまくってもヤツラはまた現れる。ちんまい根っこが土中に
残っている限り。それらの根絶は不可能で。
それを別に敵でもなんでもないけれど、撲滅するために器具を
ふるいながら思ったのは
これくらいしぶとく頑張らないと、人間の繁殖する都市部で
植物が命を繋ぐのは至難なんだろうということだった。
青臭い草の臭いを嗅ぐと血の臭いを連想する。虐殺って単語も。
でも草を刈る手はちっとも休めなかった。人間だなぁ。

母と二人で泥だらけで草と格闘していると、
見知らぬおじさんが入ってきて「バッタいないかね?」
母曰く「いるとおもうけど、探して取ってください」
最初釣りの餌にでもするのかな? と思っていたんだけど
おじさん曰く「うちのハムスターの大好物」なんだとか。
目の前にたまたま大振りの茶色いバッタがいたので捕まえて
渡したら非常に嬉しそうだった。

ハムスターとはニンジンとか果物とか木の実とかを召し上がる
可愛げな小動物だと思っていたので、目から鱗。
でかいバッタをちっちゃい両手で抱えて頭からがりがりいくんだな!?
そいつは、ものすごい衝撃でした。

移植が終わって、本日は無事にしとしと雨。
植替え的には嬉しいお天気です。根付いてくれるだろうし。
冬越せるかはちょっとわからないな。多分ワイルド苺は大丈夫
だろうけど、ワイルドだけに。

そんなで差し芽の株はあと甘ラベ×2とローズゼラ×3
これはこのままポリポットで春まで管理かな。
つくづく無計画に増殖してはいけない。





恵 |MAIL