夢見る汗牛充棟 DiaryINDEX|past|will
平凡社 平凡社ライブラリー 一般に婦人は政治というものが嫌いである。亭主どもが 政治だといっては家事を放り出し、細君をないがしろにして クラブ・ルームやパブリック・ハウスに行ってしまうからである。 亭主は夜家にいてくれて、パブリック・ハウスで金を使ったり、 あるいは酔っ払ったりすることのないように婦人達が願うのは よくわかる。以上の点では婦人たちの言い分はまったく正しい。 我々も……この点について急進的な改革者たちは奥方の意向に 逆らわないことを希望する。 パブと飲酒の章より。1833年の論説なんだそうで。 書いた人の、結論のものすごい弱気っぷりに笑いました。 奥さんがさぞ怖い人であったのだろう。 「……また飲んできたの?」って。 人間そうそう変らんのですね。安心なような、悲しいような。
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