夢見る汗牛充棟
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2007年01月10日(水) |
バルト海の復讐 田中芳樹 |
光文社
古書市開催してまして90円で投げ売りされていたのでつい購入。 コーティングされてない紙(例えば岩波のカバー無い文庫とかですよ) に悪意に満ち満ちて値札シールをべたべたべったり貼る意地悪い古本屋は 滅びてくれ! と思います。 値札はがしたら、びりびりいくじゃん。本傷むじゃん(泣) うっかり買ったときに線引きがある場合より腹立ちます。がっでむ。
読了。
田中さん読むの久々でした。相変わらずの田中節はテンポ悪くないし 読みやすくはあるけれど、なんだかものすごく慣れで書かれた文章って 感じで(手癖というかー)熱くなかった。薄いというか、コクがない。 序盤海に落ちたしょっぱなのツカミはOKだったんですけどー。ええ。 その後は結末に至るまで王道的展開と言うかなんと言うか、ごくごく 素直に意外性なく終わったなぁ、というのが感想です。
ホゲばあさん以外あまりキャラクターにくせがありません。 というかくせ自体がもう雛形あって定型化してる感があるです。 そんな中、主人公は本当に空気のような青年でした。
世界史系の読み物好きだとなんとなく楽しい……かもしれない一冊。
表紙の【裏切りと友情かから――冒険は始まる】
ええと、「友達? 誰が?」って言ってもいいですか。
読解力が足りず友情の臭いを嗅ぐことができませなんだよ。最後まで。 ええとあえて言うなら、あの女の子となのか。
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