夢見る汗牛充棟
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2007年03月11日(日) 審判  カフカ

カフカ・コレクション 白水社 白水uブックス
池内紀=訳

購入。なんとなく読んどくかーと。

読了。


不条理:
�‘四�に反すること。不合理なこと。背理.
�⊆詑玄腟舛陵儻譴如⊃誉犬飽婬舛鮓�出す望みがないことをいい
 絶望的な状況、限界状況を指す。
 特にフランスの作家カミュの不条理の哲学によって知られる。
(広辞苑 第五版:岩波書店)

変てこで不気味で笑えない。読後感は怖いし寒かった。
なんでかわからないまま個人が社会に「合法的に」抹殺されるまでの
過程が、こわいよー。こわいよー。

罪状は何? とか 何の法律に基づいて? とか本人にも読み手にも
さっぱりわからないまま「役人」に逮捕され、翌日からも見かけは昨日
までと似た(でも違っちゃった)生活を送る中、わからんまま審判が
進行し、その進行はかばかしくなく、しまいには本人もいつの間にやら
現状をすっかり受け入れさせられているのがぞっとする。

あんなふうに実体のない【国家】という化け物にねじ殺されるのは
ごめんだなぁとつくづく思う。あがいてあがいて徒労に終わる。
でも歴史の過程では大差ない死に方をした人がいったい何人いんだろ。
これからも何人出んだろ……とも思う。

そんで、まるで他人事みたいに書くけれど、いつかKみたいに
朝起きたら突然足元にぼっかり穴が開いてるとも限らんわけで。
ずっと他人事でいられますようにとかしみじみ願ってみた次第。



恵 |MAIL