夢見る汗牛充棟
DiaryINDEX|past|will
2007年10月04日(木) |
ロンドン塔 光と影の九百年 出口保夫 |
中公新書 1141
図書館で借り。読了。
『赤き死の訪れ』繋がりで借りてみた一冊。 ロンドン塔建築時〜現在までをざっと通覧できる読み物。 一通りざっとあらましを解説していて、内容は平易なので とっかかりには良かったです。巻末に参考文献とかが挙がっていたら さらに先に行けますが、それがなかったので惜しかった。 文中にいろいろ挙げられていた作品は、日本語で読めるんですか? 出版されているんですか? それらはアウターゾーンの彼方にある――わけではなくて、 自分で調べろということらしいです。残念。
巻末に1597年当時の測量図が付いていて嬉しいけど、 本自体が小さいし、見開きでも小さすぎて細かい所見るのは ちょっとしんどい。でも悔しいので拡大コピーしてみました。 何とか読めそう。
毒杯の囀り〜赤き死の訪れ、時代は1377年。 黒太子の息子リチャード2世が即位したて。御年10歳。 摂政はランカスター公ジョン・オブ・ゴーント。 即位式の時、新王が通行する通りの溝にはぶどう酒が流されたって すごいですねぇ。どれだけ要るんだ? ぶどう酒。 とか、いらんことに感心しました。
あと4年で叛乱勃発。人頭税もろもろの圧政に農民ら蜂起。 エセックス州の鍛冶屋ワット・タイラーと司祭のジョン・ボール あとジャック・ストローが中心的指導者。 ボール司祭曰く 「アダムが耕しイブが紡いだとき、紳士殿はいたか」 ワット・タイラーは国王との直接交渉中に殺害され ロンドン橋に首を晒される。 ジョン・ボールも刑死。
ロンドン塔創建 1078年:ウィリアム1世(征服王)(ノルマン王朝) →ウィリアム2世→ヘンリー1世→スティーヴン →ヘンリー2世(プランタジネット王朝) →リチャード1世→ジョン→ヘンリー3世 →エドワード1世→エドワード2世→エドワード3世→リチャード2世 →ヘンリー4世(ランカスター王朝)
|