世の中は、そう都合よく行かないモノだ。 九月締切りに向けて、今からでは遅すぎるとはわかっていても、長編に挑戦。……無謀だ。 昼休みに、ちと降りてきてくれないか試してみたけど、案の定、降りてこない……。一瞬、絵は浮かぶ。でも動いてくれない。自分で動かそうとすれば、全てが絵の具に水を垂らした様に、滲んで消えてしまう。 女神の微笑みは、いともたやすく掻き消されてしまう。 その歯痒さや、切なさや、苦しさは、その一時の幸福なんかあっと言う間に覆い隠してしまう。 うまくいかないねぇ。 なんとか取れたお盆休みで、女神の気を引くことができるかしら?気まぐれにも見えるし、信じていいのかもわからない。 その微笑みを信じて、書いてゆくしか。 出来上がれば、きっと、先に続く為の力になるはず。
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