振り返ると、その日、その日があっという間に過ぎてゆく。一日二十四時間の内のほんの数秒間を過ごしただけで、残りの何十時間なんて、どうでもいい。その数秒を、幾つも幾つも、重ねてゆきたい。そうすればきっと、一生何十年分の数年の時間は、一生の全てを、「良し」としてくれるに違いないから。