再会。 そして、 束の間の胡蝶の夢――。 飾らない、力まない、他の誰でもない、自分。 本当は多少格好くらいつけるのもいいのかもしれないけれど……。 言うのも、言われるのも、あけすけなく、言える。 場所も時間も、関係ない。 ただそこに、そういう相手がいれば、それだけで、いい。 何かを求めるでもない、何かをするでもない。 ただ、同じ時間を過ごし、過ごした時間の破片を集めて、話すだけ。 そうして過ごした時間を糧に、また、ひとりずつに戻ってゆける。 胡蝶の夢――ではない。 紛れも無い、今、のひとつ……。
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