今日はネタ書きに長居をしていた某チェーン店での一コマを。 スーツに身を包んだ人たちがぞろぞろと店内を物色し始めた。現場服に身を包んだ人もいる。そして若い男性一人が二階の店内を巻尺片手に寸法を測り始め、他の人たちは一階に下りていった。 天井に向かって巻尺の先端を伸ばして、天上から床までの高さを測ろうとしていた。 改装のための現場調査か、とわかったけれど、おいおい、その測り方じゃ、測れるわけ無いでしょうが……ほら、言ってるそばからペヨン、という音と共に巻尺の先端が折れ曲がって床に垂れ下がってくる。 「逆向きで測った方がいいですよ」 思わず口を出してしまった。
「床に先をつけて、そう、壁沿いに天井に向かってスルスルと」 「あ、ほんとだ」
慣れていないのかしら、と思いながら様子を見守る。測った寸法をメモに書き込んで、また色んなところの寸法を測り始める。 「改装ですか?」 「ええ、まあ」 ここでちょっと、モヤモヤっとイタズラごころが湧き上がってきた(笑) 「現調なら、寸法だけじゃなくて仕上材とかのチェックもしてありますか?」 「え? はあ……」 「まあ、チェーン店だから他店の参考図もあるんでしょうけれど……」 「え? 知らないです」 ……おいおい、大丈夫ですか?(汗) 「設備とかはいいんですか?」 「僕は設計だけなので、別の人が見てますから……」 ……あらあら、本当に大丈夫ですか??(汗) 「設計は、知らない、で済ませられるもんじゃないですよ。設備も電気も、全部知らない設計に、設計はできませんよ……」 ……自分はそうではなかったけれど、ここでは棚に上げておこう(苦笑) 「コンセントの位置は? 排煙は? 設計に絡んでくる設備なんかいっぱいありますよ?」 「あ、はい……」 うん、間違ったことは言ってないですよね、Kさん?(苦笑) 「資料は用意できるもの全てを用意しておいた方がいいですよ?」 「でも、他の人が取ってると思うから、いらないと思うんですけど……」 「あなたが「思う」ことなんて関係ないですよ。必要かそうでないかは、あとで判断すればいいんだから、とにかく全部を知るようにすべきですよ。いらなければ後で処分すればいいんだし、必要なものがなくて、それが後で手に入らないかもしれないんですから」 ……間違ってないですよね、Kさん?(苦笑) トレーを片付けて席を立つ。 「あの、お客さんは設計の方ですか?」 「私は、ただの通りすがりの名も無きものでござんす……」
一部分、誇張はしてあるけれど、まあ、だいたい以上のような感じ。 誰かをイジるって、楽しい!(笑)
知らないことは罪である。 知ってこそ初めて必要なものが判断できる。
今日は 「12141」
|