「隙 間」

2007年03月21日(水) 「竜宮」と都知事候補

 川上弘美著「竜宮」

 を読んだ。
 うーん、川上作品はよいねえ。
 でも今回は、ちょいとアクがアク足りえなかった感じだった。なにせ、世界そのものがアクの中のような感じだったから、登場人物たちのそれぞれのアクが薄まってしまった感じ。

 川上作品に描かれているような女性に、出会ってみたい。
 いや、本当は出会っているのかもしれなくて、いや、誰もがその一部分を内包しているのに気がつかなくて過ごしてしまっているのかもしれない。

 それは、損だ……。

 最近、朝の情報番組で都知事候補者を集めている場面をよく見かける。

 建築家先生様は、大損だねえ。
 電話中継なんてことになってしまったりして、あれじゃあ、存在感なんて出せないし、扱いだってぞんざいになるに決まってる。
 このスケジュールを踏まえたうえで、彼は行動しているのだろうか。それとも、そんなことは彼のスケジュールが決まった後に企画されて、少しでも顔と名前を普通の人たちに知ってもらうためにやった苦肉の策なのだろうか。
 致命的なミステイク。
 ひとり違う場所にいるというだけで、スタジオ内の人たちから孤立させられて画面に映っている。
 映っていればまだいい。
 忘れられてて、「誰このひと」と思われてしまっている恐れがある。

 まあ、今回は一発当選を確実に狙うのは難しいだろう。
 今回で一般の人たちに顔と名前を知ってもらって、次の別の機会に繋がる第一ステップ、と考えているのかもしれない。

 ……考えすぎ?


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