重松清著「リビング」
を読んだ。
う〜ん……もはや、ビョーキ、だね。 読むたびに、切なくて、苦しくて、揺さぶられてしまう。
akdに「お勧めの重松作品は?」と聞かれて、ひとつを挙げることができなかった……。 どれもこれも、一番はつけられない。
この作品は、一組の子どもを持たない夫婦の日常を軸に、その他の風景を織り交ぜた短編集の形で描かれている。 専業主婦の夫へ対する、びみょーに理解してもらえていない日常のため息や、幸せな家族とはかくあるべきという隣家の演じようとしている家庭像と現実のその家族それぞれのギャップ。 すべては、重松作品で描き続けられている夫婦像や家族像の、一面だけではない、さまざまな表情や想い。
一面だけじゃないから、すべてを見ようとしてみる。
……見れるわけが、ない。
だから、すべてを見ようとしているつもりになっていて、けっきょく、なにも見えていなかったりする。
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