「隙 間」

2007年09月02日(日) 「コンビニ・ララバイ」と脂肪滅亡

 池永陽著「コンビニ・ララバイ」

 幼き我が子を事故で亡くし、妻までも後を追いかけるようにして事故で亡くした男が経営する、商売っ気の全くないコンビニに関わる人々の物語。
 早朝に何故息子が路上で遊んでいたのか。
 妻が残した遺書のようなメモ書きの「……幸せでした」の「……」に隠された妻の思いは何なのか。
 体が弱かった息子に「缶蹴り」を教えて友達と遊べるようになって欲しいと思っていた。息子はうまく缶が蹴れない悔しさに、毎朝一人で練習をしていた。
「あなたが缶蹴りなんかを教えなければ」
 妻が一度だけ夫にこぼした言葉がずっと旨に突き刺さっていた。支えを失った妻と常に一緒にいてやりたいとの思いで会社を辞めてコンビニを始めることにする。
「賑やかだけれど、乾いているから……」
 妻のたっての希望だった。
 妻の「……」は自分への恨みつらみではないかと、悔やみ続ける男に、実は想いを寄せるバイトのベテラン女性店員が答えを伝えてみせる。
「『……』の部分は、『それでも』ですよ」

 そんなコンビニに集まるそれぞれの悩みを抱えた人々が、それぞれの解決への糸口を見つけてゆく。

 糸口を見つけてゆくだけで、作中では解決まで描かない。

 どこかで似たような作品をよく読んでいる。

 やはり……。

「重松清と浅田次郎を足したような小説。二人の傑作のエッセンスをシェイクしたらこんな小説になる」

 との評をえた作品とのことだった。

 たしかに、雰囲気は似ているし読中の感覚は似ている。
 浅田次郎的要素が入っている分、ぐっとくる感覚は弱く感じたが、それは私の限定的な感性の問題。

 他の作品も読んでみようか……。

 さて、今日は地元上野近辺でのんびりしようと思っていたら、

「行くべし」

 本能の声に突き動かされ、神保町へ。
 向かうはもちろん三省堂。
 今週はまだ顔を出していないので、たしかに、なんだか気持ちが悪かった。

 それだけではなかった。

 重松さんの新刊(文庫)が出ていた。

 我が本能、恐るべし……笑

 そして本能のひとつでもある食欲との戦い。
 本日で最終日となりました。

 目方に乗るのは今夜と明朝、その二つの両方の値をみることにします。

 本日、脂肪滅亡予定……。


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