「隙 間」

2007年10月13日(土) ガムテープ文字と「サン・ジャックへの道」

 ネットの一部で有名らしい。

 JR日暮里駅の改札周辺にある「案内文字」

 このすべてが、「ガムテープ」のみで書かれて(?)いる。

 駅構内工事のための鋼板塀で乗り換えなどがわかりにくくなり、警備のひとが親切心で始めたそう。
 文字の丸みはカッターで角を落とし、下書きも無しでやっているとのことだった。

 JRを滅多に使わないのであまり注視することもなかったけれど、たしかにこれは見事だ。

 もちろん工事が終われば撤去されてしまうので、期間限定、である。

 さて、久しぶりのJRに乗ってドクのとこへ。

「そういえば、今なに読んでるの。海と毒薬じゃないだろうね?」

 あれはちらと立ち読みしてみて、なんだかなぁ、と思ったのでやめました。もうひとつのほう、読んでみてます。

「あっちかぁ。ノーベル賞とったドリスなんとかさんているじゃない。あのひとの作品も女性差別やらの社会派作品で日本語訳もいくつかされてるみたいだよ」

 ははあ、外国人作家さんの作品は、どうにも文化や宗教や社会背景が違うのをイマイチ理解しきれないのでピンとこないのですが。

 深夜のドキュメンタリー番組をたまにビデオに録画してチェックしているけれど、海外の作品はやはり、勝手が、というか視点が、微妙に違う。
 団体より個人を尊重することありき、であったり。

 海外では、

 個人が大きな団体や組織といかに戦って「勝つ」か。

 日本のほうは、

 個人が大きな団体や組織にいかに「立ち向かって」いるか。

 といった色合いのものが多いように思う。

 たとえ途中であれ、そのときの「結果」を伝えるものと、「経過」を伝えるもの。

 わたしは今、後者ばかりである。

 やはりわたしは、矛盾のさなかにいる……。

 そして、

「サン・ジャックへの道」

 をギンレイにて。
 母親の遺産を受け取るには、姉弟三人そろって徒歩で巡礼しなければならない。
 長男は会社社長で自称病弱、妻がアルコール依存症で自殺願望にとりつかれていて心配でたまらない。妹は高校教師で夫は失業中、教会がはるか昔教え込ませた片寄った思想を嫌悪している。弟はずっと無職でアルコール依存症、離婚して離れて暮らす娘にまで、面会の待ち合わせ場所の店で酒代を借りる始末。
 巡礼グループのメンバー九人の、それぞれの思い。

 彼らに宿を提供する教会のひとつで、アラブ系の血をひいているメンバーを指差し、彼らは泊めることができない、と眉ひとつ動かさず、動じることなく、正しいことを口にしている自信に満ち溢れた神父が登場する。

 それが、宗教、である。

 もちろんメンバーは怒り、教会をあとにして別の宿に泊まる。
 巡礼は、願いを祈るためのものではなく、願いを叶えるための過程にしかすぎなくなっていた。
 母親を喜ばせたいために、文盲の少年が文字を読めるようになりたいと参加し、三姉弟の妹から道中教えてもらい、読めるようになってゆく。
 目的地に辿り着く直前、その母親が亡くなってしまうが、彼は到着後に知らされる。
 文字が読めるようになった喜びを伝えるために、彼は母親への詩を書いていた……。

 巡礼、行こうかしらん……。

 四国お遍路さん、とかではなくて、ね(汗)

 てか、二夜連続で、メインキャストが刺されたり撃たれたりするそのシーンに出会ってしまった。

 なぜ……?汗

 映画「踊る大走査線」のことです。

 帰ってきてテレビをつけて、たまたまチャンネルを変えただけだというのに。

「生きて帰ってきて、蹴ってやる」

 ……すみれさんに言われてみたい(笑)


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