| 2007年10月27日(土) |
「洪水はわが魂に及び」とネタ |
大江健三郎著「洪水はわが魂に及び」(上)(下)
バタバタとしていたこともあり、あしかけ三週間かかりました。 夢中になるでもなく、飽きがくるでもなく、読み始めれば読み進めさせられる、そんな作品でした。
作品の内容から、浅間山荘事件や東大安田講堂事件を連想させる。 やはり、以前にわたしが観た映画作品「光の柱(だったと思う)」を思わせた。 何年も前の記憶なのでタイトルはあやしいけれど……。
日本赤軍の若者たち(?)が、意志や結束を確かめるためにいわゆる「自己批判」という名の制裁を受け、それはたとえば、自ら渾身の力で顔面を殴打し、己の意志の弱さを反省し罰を自ら与える、というものであったりする。 骨は砕け、鮮血に染まり、なお雪嵐吹き荒れる戸外の樹木に縛り付けられ、手当ても食糧も与えられずに、やがて当然、凍死失血死を迎えることになる。
映画「光の雨」では、立松和平氏の同名小説を劇中劇として取り込み、その模様を描いている。
そのイメージが強すぎて、違う作品であるにも関わらず、どうしてもそこに目がいってしまう。
主人公は知恵遅れの幼子と、自ら世間から隔離した生活をしていたが、「自由航海団」を名乗る若者たちのグループと共に行動することになり、そして最期のときを迎えることになる。
「自由航海団」というグループが特別に崇高な主義思想を持っているわけではなく、状況が否応なしに形作ってゆく、というところが興味深い。
さて、ネタ書きを忘れないのはもちろん(汗)、次に読む作品にもようやく手を伸ばせる。
……中途半端にいるよりも、ばたばたのおかげでネタのほうの、なんというか、立ち位置というかスタンスというか骨格というか、道標みたいなものがはっきりしてきた。 ……ように感じる(笑)
年末までに、それを形にしなくては……。
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