「結局「中」かいっ」
台の上に三つ並んだ黄色い箱。 前のひとが順々に取っていって、ついにわたしの番になり、目の前には十五センチ角くらいの直方体の黄色い箱が置かれており、上の面にはそれぞれ、
(中)
と書かれていた。 「大や小もあったってことでしょ。みんな同じ大きさの箱だったみたいだけど」
ふと目を離した隙に、右はじにあったはずの「中」の箱がなくなっていた。
「ぐずぐずしてたら追い越されて持ってかれるって、おいおいそりゃ冗談じゃない」
慌てて右の箱……元は三つの真ん中だった箱……を手に取る。わたしは三択の場合、大概真ん中か、少し気分を変えたときには右を選び、とことん自分の意思に反しようとするとき、直感がはたらいたときにしか左は選ばない。だからまあ、結果的に順当な選択だったのかもしれない。
とはいえ、半ばを自分の意思によってではなくなってしまった選択に、苦笑いを浮かべながら「(中)の箱」を胸の前に掲げながら振り向いた。
箱は軽かった。
揺すってみると、カサカサと音が聞こえてきそうだった。 間違いなく、からっぽではなさそうだったが、中身の見当がつかなかった。
「中身が引換券か何かで、どこかの交換所で交換するのかしらん」
もう一度、小さく揺すってみて、中身は間違いなく紙切れが一枚だけ入っているのだろうと確信すると、ダンボールの箱の中で所在なさげにカサカサと右左している紙切れの姿が脳裏に浮かんできた。
「にしても、「中」って……」
箱だったはずが、子どもの砂遊び用のプラスチックバケツのようなものに変わってしまったような気がしたけれど、目で見てそれを確かめる気にはならなかった……。
……。
わたしの記念すべき初夢らしきものは、そんな感じの内容でした。
黄色い箱だったのを、せめて初夢なんだから、とバケツというよりコーンのような形にすり替えて、「山みたいだけど「富士山」じゃねえじゃん」と、作為的に夢をいじくってしまった自分に対して苦笑いを浮かべたような気もします(笑)
黄色は金運の色、ともいうので、今年は金運がよいのでしょうか……?
それを切に願います(笑)
あ。 それとも、
「幸せの黄色いハンカチ」
って?
待ってるひとがいねえって(笑)
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