「隙 間」

2008年05月17日(土) 川上弘美さんとテーマと、やりたいことをやるということ

 さて「鮫肌男と桃尻女」を眺めながらの原稿打ち込み。
 もう勘弁して、と四時過ぎに枕に突っ伏しました。

 目が覚めると……。
 あきゃっ。
 川上弘美さんがブランチに出てるっ!
 このタイミングで目が覚めたわたしって、なんかすげえ。

 恋愛小説のカリスマ

 だなんて紹介で言ってたけど、なんだかそれは違うよ、と思いつつ、じゃあなんて紹介するのかを考えてみると……。

 本人曰わくところの「うそ話」、で、もやもやざわざわしたひとの根っこのところの切り離せない思いを、じれったく愛しく描く人

 とでもしか言いようがないわたしの語彙の貧しさを痛感してしまいます。

 インタビューのなかでテーマについて尋ねられたとき、川上弘美さんはこう答えていました。

「その質問がわたしにとって、一番、難しい質問ですね。
 何が、ではなく、何か、をわたしの作品を読んで感じてもらえたら。
 それがなんであれとてもありがたいと思っています」

 そうなんですね。
 もちろん、ひとつのテーマをきちんと主張する必要もあります。
 だけど、「こんな世界」「こんな人」というものを描き、それを見たひとそれぞれが、同じではないそれぞれが感じるものを感じるままに、というものもありなのです。

 テーマはなに?

 と聞かれても、たしかにわたしは困ります。
 これを言うためにこれが書きたい、だから主人公はこうで、こんな設定で……だなんて、なかなか書けません。

 唯物論と唯名論の議論と同じかもしれません。

 名前がまず存在し、それに当てはまる物を見つけるのか……。
 物がまず存在し、それに当てはまる名前を見つけるのか……。

 わたしは後者のほうです、おそらく。

 行く先はボールに聞いてくれ的な作品を、四時間の後の中休みの今を挟んで、残り三時間(?)の予定であげてみせます……。

 ところが、肝心なときに、ノートPCのAC電源を忘れたことに気づきました。

 サザエさん♪

 平日仕様のバッグを疑いもせずにでかけたわたしが、あさはかでした……。
 だけど、よく五時間も保ってくれました。
 マイ・スイート・ハニー!
 帰ったらたっぷり充電してやるからなっ。
 充電しながら、あと少しだけ、頑張らせるけど……汗

 もう少しで原稿があがってたのに、先にバッテリーがあがっちゃうなんて、なんてナイスな展開。
 身を挺してのギャグ?

 ウケではなく、賞を穫りたいのが本音なのに……賞、いや笑
 てか、仕事でもなく、義務でもなく、求められてるわけでもなく、見返りがわずかでもあるわけでもなく、なぜこんなことをやってるんでしょう……?

 その答えはひとつ。
 やりたいから。

 もう笑うしかありません。
「ぶわっはっはっ!」
 と。

 というわけで(笑)
 締切三十分前に、無事原稿データを送信し終えました。
 データ提出って、いいですねぇ、楽で。

 よしっ。

 竹の濃ゆい時間が長過ぎると、たったの一日二日が一週間二週間まるまる仕事休んでたような感覚に陥ってしまいます。
 五速で全力で漕いでる世界から、そのまま一速の世界で漕いでるような……。

 所詮妄想の独りよがり、と言われようとも。
 生き急いでいる錯覚に何度も陥ろうとも。
 普通というすべてを引き換えにしようとも。

 それが、
「やりたいことをやる」
 ということ。

 じゃないのかしらん……?


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