辻内智貴著「セイジ」
太宰賞作家さんです。 その肩書きのせいか、なるほど、やはり太宰賞作家の作品だ、と思わされてしまうような世界でした。
他の太宰賞作家さんの作品を読んだことがありませんが(汗)
さらにこの作品は受賞作品ではありません。
だけれども、哀惜を湛えた登場人物と、その人物が背負ったドラマが、乾いた絶望のなかに束の間の温もりを与えてくれるのです。
そう。
「束の間の」だからこそ、温もりなんです。
慣れてしまえば、きっとここも寒くなる……。
篠原さんの「ここはなんてあたたかくて」の一節。
一晩寝れば昨日のことさえ忘れてしまうわたしに、慣れるなんてことがあるのかしらん?汗
ふらふらと、同じ組織に長くは就いてない時点で、慣れるなんてことはないのだけれど……笑
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