白日の独白
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2004年03月20日(土) 魔術的確信。

母は真っ青な顔をして、飛び込むように家に帰ってきた。
「お兄ちゃんから電話あった?」と半狂乱になっていたけれど、僕にはわからなかった。
テレビに映し出される世界と、どうして兄が関係しようか・・・・と。

夜、兄からの電話。
「大丈夫だよ。だけど変だね。『内側』にいたら、何も情報が入ってこないんだよ」

後に、兄が彼等の『本来の標的』の1人であったことがわかった。
けれど僕にとって『外側』だという想いは変わらなかった。
僕と僕の大切な人は全部『きっと大丈夫』。
それはどこにも根拠の無い確信で、その事は自覚してたつもり。
だけどつもりは所詮『つもり』でしかない。

『内側』に居ても『外側』に居ても、結局は同じ。
『現場』とは決して越えられない差がある。
だからこそ無関心で、だからこそ生きていける。

テレビでは繰り返し繰り返し 道端に蹲る人 地下街から運び出される人の映像


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