白日の独白
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2004年06月11日(金) プラットホームの不協和音。

電車が来ると手を叩き、奇声をあげている少年が独りいた。
時折電車に近付き過ぎると祖父らしき人物が引き戻す。
少年の手にはリズムはなく、声には意味がなく、顔には独特な表情。
恐らく全身で『快』を表現していたのだと想う。
少年が何だか可愛く思えた。
しかし祖父は少年の行動に困惑しているようだった。
見守るしかないもどかしさや諦めというような表情で立ち尽くしていた。
少年と祖父、奇異な目でチラリと見ては無関心を決め込む人達。
気付くと微笑んでいる僕は、とても場違いで、とても醜い気がした。


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