白日の独白
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2004年07月07日(水) 残るのは自嘲。

読んでいた本の内容は頭には入らず唯只管文字を目で追う。仕舞にはそれすらもできなくる。心拍数が上がるのを感じ喉に違和感。ガムシロップがたっぷり入ったアイス珈琲が急に苦味を増して胃を刺激する。込上げる吐気を必死に抑える。手が震え始めた。何も手につかないのに何かをしないと居ても立っても居られない。目の前がチカチカとしてきて頭も重たくなる。息が苦しい。胸が苦しい。煙草が欲しい。僕に普通の呼吸の仕方を想い出させてくれるはず。何だか寒い。周りの音がやけに五月蝿い。静かにしろ。こんな想いまでするならやめればいいのにと僕は言う。けれど『何か』を期待している僕はやめる気なんかない。『何か』は嬉しいことかもしれないし嬉しくないことかもしれない。『何か』がわからないから不安になる。苦しくなる。『何か』なんて何もないと冷静な僕は言う。珈琲を一飲み。席を立って歩き出す。立ち止まって煙草を一本。煙草を二本。『僕は大丈夫』と御呪い。そして結果は冷静な僕の勝ち。『何か』なんて何もなくて。僕は誰とも視線を合わせず逃げるようにその場を立ち去る。


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