その資格を与えられないのは、自分ではどうすることもできないこと。君が一言も話さずに、何かを押し留めている姿を見て可哀想だと想っていた。彼女を取り巻く環境が急に動き始めたのを目の当たりにして、君だけじゃない。僕もまた無価値な存在なのだと知った。僕は関係無いから、決して心動かされないと想っていたのは唯の否認。君を可哀想と思う事で、惨めな僕を認識することを防衛していただけ。薄っぺらな人間。反吐が出る。