失っても構わないから出来ることだってある。そもそも君は僕のじゃない。彼女の家に遊びに行き、御父様とも御挨拶。手土産のひとつも持って行かない自分の気の利かなさに眩暈。「君のお家だよ」と言われ恐縮。彼女がとても健康なのは、大らかそうな御父様の影響だと想った。僕の不健康さはどこまで隠せるだろうか。上手く出来なくても構わない。僕がどこまで出来るのかを、頑張れるのかを知ることが出来ればいい。