今日ひとりの殺人者がこの世から消えた。けれど今日も子供が殺されたし、これから先もきっと殺され続ける。悲劇は止められないし防ぐことが出来ないから悲劇。人智を越えた何かが、カチリと音を立てて出会うことが悲劇。どうか僕の未来の子供の人生のイトと、殺人者の人生のイトがカチリと合うことがありませんように。僕に出来ることいえば、カミサマとか呼ばれるような、誰かか何かかに時折祈ること。それに悲劇に出くわさないように、未来の子供を産まれる前に殺すこと。