車窓から人工的な都市をぼんやりと眺める。水は流れている間は決して腐らない。留まった水は必ず腐る。部屋もそれと同じだから、僕は出来るだけ部屋に物も人も自分も留まらせない。そう言ったのは誰だったのだろう。この風景は留まらない為の部屋というものがとてもよく似合う。僕が住みたいのは、住むべき所は、きっとそうだと想う。