何事にも僕は勝ちたくなんかないし勝たなくてもいいと想っている。けれど負ける事は嫌いだと想う。『負けたくない』とは想わないけれど。それは僕が独りで居られる環境をいつも選んできた理由のひとつかもしれない。それが独りで居る事を好む理由の全てではないにしても。孤独でありさえすれば対立も競争も無関係でいられる。要するにテーブルに就かなければゲームは始らないという事。『負かされたくない』という意味で僕は負けず嫌いなのだ。